映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
英・仏合作映画「パディントン2」

エリザベスタウン

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◆プチレビュー◆
キルスティン・ダンストは目つきが悪く可愛くない女優だが、おせっかいで変わり者のこの役では、とても魅力的。ただ、業務そっちのけで特定の客の世話をやくスチュワーデスというのは、いかがなものか?!

靴デザイナーのドリューは開発プロジェクトに失敗。想像もできない額の負債の責任をとらされ会社を解雇されてしまう。恋人にも去られ、さらに追い討ちをかけるような父の死の知らせ。自殺も覚悟の失意の彼は、小さな田舎町である故郷エリザベスタウンに向かう。そこで彼が出会ったものは…。

キャメロン・クロウ監督の映画は、いつだって音楽センスが抜群だ。それは彼自身が音楽評論家出身であることとも関係するが、何よりも映像に対する美意識が鋭いのだと思う。みずみずしい感覚は彼の最大の持ち味で、本作でも十分に生かされている。

大仰な役が多かったオーランド・ブルームを、挫折して落ち込んだ現代青年として再構築。本作で、この俳優の資質の素晴らしさが見えるはずだ。天然ボケのコメディセンスさえ感じるのは、独特の雰囲気を持つキルスティン・ダンストとの掛け合いの演技で生まれた魅力だと思う。

都会で生活に疲れ、田舎街の故郷で再生する物語は珍しくないし、展開も少々甘いのだが、その語り口が新しい。この映画は一種のロード・ムービーだが、旅が始まるのはラスト30分からという異例のスタイル。だがその旅はすこぶる内容が濃く、素晴らしくも忘れられないものなのだ。

□2005年 アメリカ映画 原題「ELIZABETH TOWN」
□監督:キャメロン・クロウ
□出演:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドン、他

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ブラザーズ・グリム

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◆プチレビュー◆
ファンタジーとは本来おぞましいものを内包するものなのだと納得。「赤ずきん」や「白雪姫」などのおなじみのお話がブラックに散りばめられているのがグッドだ。

19世紀、フランス占領下のドイツ。インチキ魔物退治のからくりを見抜かれたグリム兄弟は、代償として森で起きた少女失踪事件の調査を命じられる。イカサマの魔物で賞金を稼ぎ世間を欺いてきた彼らは、本物の怪奇現象に遭遇することになるが…。

何しろ「出来上がった」作品を見せてもらえるだけでも感激だ。テリー・ギリアム監督は「ロスト・イン・ラマンチャ」で映画作りの地獄を味わい、それでも懲りずに映画を作ってくれる。今回は、童話で有名なグリム兄弟が実はペテン師だったという、いかにも彼らしい設定の物語だ。

インチキで魔物を演出していた彼らが本物の「恐ろしいもの」に出会い狼狽するが、その怪現象がどれも素晴らしい。移動しながら人を襲う森の木、実の娘より自分の欲望に忠実な父親はいまは狼の姿。極めつけは500歳の鏡の女王。世界一の美女といっても過言ではないM.ベルッチが、美と醜を使いわけて怪演する様子は必見だ。

幼児期のトラウマから屈折したグリム兄弟は森の魔力に打ち勝つことが出来るのか?現実主義の兄役のマット・デイモンと夢見がちな弟役のヒース・レジャー。本来なら逆の配役が普通だが、あえてミス・キャストにするところがギリアム流。このダーク・ファンタジー、私は大いに楽しんだ。

□2005年 アメリカ映画 原題「The Brothers Grimm」
□監督:テリー・ギリアム
□出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、他

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ヘイフラワーとキルトシュー

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◆プチレビュー◆
かわいい作品だが、世界中の映画祭で山ほど賞をとっているからすごい。パン生地セラピーの場面が最高。

パパはじゃがいもの研究、ママは家事が全くダメ、5歳の妹キルトシューは超ワガママ。こんな一家の中で7歳になるヘイフラワーはただひとりのしっかりものだ。変人のご近所さんとのつきあいも含めて、彼女の負担は大きい。ヘイフラワーは近づいた自分の小学校入学にそなえてなんとか家族をまとめようとするが…。

常識とは無縁の家族をまとめる唯一の“常識人”ヘイフラワーが、我慢の限界を超えた時、彼女のストライキがはじまる。いい子の彼女の反抗スタイルは、全く口をきかず、自分勝手な行動に出ることだ。ヨーロッパらしいのは、親と子どもがある程度、距離を置いて生活していること。子どもに全てを捧げる日本の親とは違って、自分中心の大人たちが笑える。

北欧は児童文学の宝庫だけあって、子どもを描かせると実に上手い。原作の童話は全10巻からなる超人気シリーズで、ノポラ姉妹によるもの。原作者、監督、主人公と全て女性の感性が息づく作品となっている。耳慣れない不思議な響きのフィンランド語が音楽のようだ。

風変わりな大人たちのキャラも楽しいが、衣装や家具など、小道具が最高にポップで可愛い。さらに、おおらかで美しい自然に癒される。日本人にはなじみが薄いフィンランドだが、ムーミンの国といえばピンときた。カウリスマキだけじゃない。なかなか魅力的な国ではないか。

□2002年 フィンランド映画 原題「Hayflower and Quiltshoe」
□監督:カイサ・ラスティモ
□出演:カトリーナ・タヴィ、ティルダ・キアンレト、アンティ・ヴィルマヴィルタ、他

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ライフ・イズ・ミラクル

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◆プチレビュー◆
クストリッツアの不思議ワールドに突入したら、154分の長さは感じない。サッカー場のエピソードがかなり笑える。音楽はノースモーキング・オーケストラ。

1992年のボスニア。ルカは国境近くの片田舎に住む鉄道技師だ。妻と息子と3人で暮らすのんびりした村での生活が大いに気に入っている。しかしそんなのどかな村にも内戦の嵐がやってきた。息子は戦争に駆り出され、妻は突然、男と家出。ルカは取り残されながらも、どこか開放感を味わう。そんな中、ムスリム人の看護婦のサバーハが捕虜として村にやってきた…。

多くの犠牲を生んだユーゴの激しい内戦も、最初はただのケンカ騒ぎのように思われていたのだろうか。だが、その後の悲劇は世界中が知っている。ムスリム人のサバーハは、戦争で敵の捕虜となったルカの息子と交換する、価値ある人質だ。彼女とルカはやがて恋に落ちるが、愛する女性か、愛する息子かの選択はあまりに酷だ。実際にセルビア人男性の身に起きた、同様の話があるというから、笑えない話である。

まるで二人の守り神のように、多くの動物たちが登場する。家の中で入浴中の熊。ケンカ友達の犬と猫。悲運に見舞われるニワトリ。中でも重要な役目を果たすのは、失恋して絶望しているロバだ。このロバの起こす行動が、ラストに奇跡を生む。

悲しくて、可笑しくて、現実的だが、おどぎ話のような映画。クストリッツアの作品は、常に不思議なおおらかさに満ちている。希望こそ、彼の作り出すミラクルだろうか。ボスニア紛争の地で生まれた彼だからこそ作れる、愛の奇跡の物語だ。

□2004年 フランス・セルビア=モンテネグロ合作映画 英語原題「Life is a miracle」
□監督:エミール・クストリッツア
□出演:スラブコ・スティマチ、ナターシャ・ソラック、ヴェスナ・トリヴァリッチ、他

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亀も空を飛ぶ

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◆プチレビュー◆
悲惨な中にもうっすらと漂うユーモアがこの監督の作品の魅力。怪しげな英語で大人たちからも頼りにされる主人公が、適当に訳すニュースが笑える。

2003年。イラク北部のクルディスタン村に住む孤児のサテライトは、村の子供たちを集めてアルバイトの元締めをやっている。ある日、村に、赤ん坊を連れた少女アグリンが、両腕がない兄ヘンゴウとともにやってくる。サテライトは彼女に一目惚れするが、アグリンは心を閉ざしていた…。

腕や足のない子供、目が見えない子供がなんと大勢登場するのか。これがイラン・イラク国境地域の真実の姿なのだ。なぜなら、主人公サテライトと仲間たちのアルバイトとは、村に埋められた地雷を除去して売るという極めて危険なもの。アメリカびいきの彼は米国製の地雷にこだわっているが、そんな問題ではないだろうといいたくなる。だが、命がけの作業で得る僅かな代金は、彼等の貴重な現金収入なのだ。

村にやってきた難民兄妹に惹かれるサテライト。兄には予知能力があるという設定がマジカルだが、中東には「孤児は預言者だ」という考え方があるらしい。しかし、彼の見る未来は、あまりにもつらいものばかりだ。どうしても超えられない悲しみを経験してしまった難民兄妹の姿が、目にやきついて離れない。

汚れた文化といいつつ情報は米国に頼るしかない。さらに、戦争を終わらせるためには大国の力が頼りだが、米国の介入に希望がないことも、彼らは知っている。まさに悲劇だ。自身もクルド人であるゴバディ監督は、いつも弱者に視線を向けて映画を作る。戦争の被害者はいつだって子供たち。それでもくったくなく、たくましさを感じる彼らの姿が、物語の唯一の希望だ。

□2004年 イラン・イラク合作映画 英語原題「Turtles can fly」
□監督:バフマン・ゴバディ
□出演:ソラン・エブラヒム、ヒラシュ・ファシル・ラーマン、アワズ・ラティフ、他

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シン・シティ

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◆プチレビュー◆
けれん味たっぷりのバイオレンス・アクション。残酷でエグい場面が多いにもかかわらず、白黒であることと、あまりにシュールなので、残虐性はあまり感じない。

憎しみと裏切りの街、シン・シティ。この街で3人の男がそれぞれ愛する女のために命がけの闘いを挑むことになる。仮出所中のマーヴは、唯一優しくしてくれた高級娼婦ゴールディのために。ドワイトは、娼婦のボスで昔の恋人ゲイルのために。ハーディガン刑事は少女の日からずっと見守ってきたナンシーのために。それぞれの愛はどんな結末を迎えるのか…。

白黒で撮られたスーパー・バイオレンス映画は、ひたすらクール。特にパート・カラーと呼ばれる、一部分だけに色をつけた映像は、現実とかけ離れた劇画の世界に観客を引きずり込む。モノトーンに浮かぶのは、真っ赤なドレス、青い瞳、光で照らされた顔。ハードボイルドな世界観を完璧に活かすため、セリフやカット割はほぼコミックスを忠実に引用。これはもう、動く劇画と呼んでもいい。

3つのエピソードからなる物語は、わずかに重なる部分があるが、基本的に独立したストーリー。個性的で豪華なキャストは、特殊メイクで本人と分からない人もいる。これも原作のイメージを重視した結果だ。男も女もイノセントでは生きられない罪の街。昨今ハリウッドで奨励される家族愛などは、きっぱり断ち切ったストーリーが潔いではないか。

いちいちけれん味たっぷりのこの映画、好き嫌いははっきりと分かれるだろう。この表現はありふれているようだが、今まで見たことがない映像だ。劇場の大画面で見る価値は大いにある。

□2005年 アメリカ映画 原題「SIN CITY」
□監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ
□出演:ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、他

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運命じゃない人

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◆プチレビュー◆
最高の脚本。ただ、便利屋やまちゃんにも、ラストのオチがあったら嬉しかった気も。エンドロールが始まってから、とびきりのシーンが用意されているので、最後まで見てほしい。

平凡で気弱な宮田は、他人を疑うことなど知らない、絶対的な“いい人”だ。親友で探偵の神田は、そんな彼が心配でたまらない。一見、何の係わりもなさそうな、レストランでナンパした女の子やヤクザの親分。彼等は、宮田の元恋人で女詐欺師のあゆみが大金を持ち逃げしたことで、運命の一夜を共有することになる…。

ひとつの出来事を、複数の人物の視点で描き分ける。別に新しい手法ではないが、この作品は、あまりにも上手い。コメディ、ラブ・ストーリー、サスペンスと様々な色を帯びるのは2000万円強奪の謎。軸になるのは男の純情だ。時間を巻き戻すたびに、パズルのピースがはまっていく。あっという間に、物語に引き込まれてしまった。

主人公の宮田のキャラが何といっても最高だ。周囲にとっては命がけの、怒涛のような時間も、彼には新しい恋がはじまるときめきの瞬間。最高に笑えるのは、彼の周りの人々、とりわけ、親友の神田はボロボロなのに、何も知らない宮田はニコニコしていること。複雑な時間軸のからまりと、メリハリの利いた人物描写が最大の魅力だ。

全てを知っているのは、他ならぬ私たち観客だけ。何気なく通る車や散らかしたファイル、ダンボールの箱の中身の意味を知る側としては、ハラハラ、ニヤニヤ。あぁ、快感。こんな洒落た脚本は久しぶりである。日本映画の未来は明るい。第14回PFFスカラシップ作品。

□2004年 日本映画
□監督:内田けんじ
□出演:中村靖日、霧島れいか、山中聡、他

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クレールの刺繍

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◆プチレビュー◆
地味だがしっとりとした、実に味のある映画だ。クレールが作る刺繍は、ビーズやスパンコールだけでなく、毛皮やチェーンなども使われていて、独自のセンスが感じられる。

17歳のクレールは妊娠したことを親にも告げられない。妊娠は彼女が望むものではなかったので、フランス特有の「匿名出産」を選択する。孤独な暮らしの中で、ただ一つの生きがいである刺繍を続けたいクレールは、事故で息子を亡くしたばかりの刺繍職人のメリキアン夫人のアトリエで働くことになるが…。

舞台はフランスの片田舎。冒頭のシーンは畑でキャベツ泥棒をする場面。極めて地味な作品であることが最初から判る。だが、言いようもなく美しい映画だった。傷ついた女性たちの再生のドラマという、さして目新しくもない題材を、不思議と心に染みる物語に変えたのは、絵画のように深みがある映像だ。

セリフは極力控えめ。それは登場人物2人の性格にもよるものだが、職人特有の根気強さや誇り高さは、沈黙の中でにじみ出るものだ。命を授かったクレールと命を失ったメリキアン夫人に共通項はほとんどない。二人は刺繍を通してのみ理解を深める。一針、一針と、観客の心にも輝きを届けてくれる。

フランス特有の制度で、通称「マドモアゼル・エックスの出産」と呼ばれる「匿名出産」。母親の身元を伏せたまま、産後すぐに養子に出す制度だ。命を授かったことの意味を理解できなかった幼いクレールの表情は、最後に安らかな微笑みに変わる。彼女に「生」の意味と、他者と心を通わす喜びを教えたのは、刺繍だったのだ。

□2004年 フランス映画 仏語原題「Brodeuses」
□監督:エレオノール・フォーシェ
□出演:ローラ・ネマルク、アリアンヌ・アスカリッド、他

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四月の雪

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◆プチレビュー◆
展開が淡々としているので、トラブルてんこもりの冬ソナのファンには物足りないだろう。ヨン様は鍛えたお身体をたっぷり披露するので、この点ではファンは満足のはず。

インスは照明ディレクター。妻の交通事故の知らせを受け、海辺の病院に駆けつけると、そこには放心状態の見知らぬ女性ソヨンがいた。インスの妻とソヨンの夫は不倫の関係にあり、事故のとき同じ車に乗っていたのだ。受け入れがたい事実を前に看病を続けるうちに、インスとソヨンはお互いに惹かれあってゆく…。

ペ・ヨンジュンというのはある意味、不幸な俳優だ。彼はこれから先もずっと“冬ソナのペ・ヨンジュン”という色眼鏡で見られることを避けられない。本作では、抑えた感情表現を得意とするホ・ジノ監督のもと、不倫ものというタブーに挑んでいる。超人気のメロドラマで微笑みの貴公子と呼ばれた彼は、どうやら自らのイメージに溺れることなく、演技派俳優として頑張る決意だ。この向上心は立派だと思う。

事故にあった配偶者は最初は意識不明のまま生き続ける。過酷な現実を強引に突きつけられてとまどいつつも、残された2人は惹かれあうという微妙な恋愛関係がこの映画の味わいで、単純な不倫ものとは違うところ。不倫がまだまだタブーの韓国社会だからこそ、物語として成り立つのだろう。

本作は、ペ・ヨンジュンとソン・イェジンという美しい俳優たちの表情で語る映画だが、川面の光や舞い落ちる雪など、映像もなかなか細やか。ホ・ジノ監督は、相変わらず極力説明を排して静寂の世界を構築している。このそっけなさが私は好きだ。

□2005年 韓国映画 英語原題「April Snow」
□監督:ホ・ジノ
□出演:ペ・ヨンジュン、ソン・イェジン、イム・サンヒョ、他

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チャーリーとチョコレート工場

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◆プチレビュー◆
奇跡の調教を施したというクルミ割りのリスの場面が最高。デフォルメされた貧乏生活のチャーリーの家もまさにバートン印だ。バートンとデップのコラボは当分続きそうで、大いに楽しみ。

世界一のチョコレート工場の経営者にして謎の人物ウィリー・ウォンカ氏。彼がこの世に5枚しかないゴールデン・チケットを手に入れた子供5人を、自分の工場に招待するという。チャーリーは幸運にもこのチケットを入手し、夢のような工場見学に招かれるが、その工場は想像を超えた魔法のような場所だった…。

永遠に少年の心を持つティム・バートン監督が、ミラクル・ワールドをスクリーンに映し出した。チョコレートの川、チョコとクリームを混ぜる滝、お菓子で出来た草花などに子供のみならず大人も目を奪われる。さらにそこで歌い踊るウンパ・ルンパ族のキモい楽しさは、バートン監督でなくては作れない世界だ。

わがままな子どもとごう慢な親たちが次々にトンデモない目にあうのは、もちろん世界一の変わり者のウォンカ氏の策略だ。演じるジョニー・デップは誰がみても美形なのに、ひきこもりの変人などという役が最高に似合う。幼い頃の父親との確執と和解という展開はやや平凡だが、これは今のハリウッド映画の流れ。いたしかたない。

チョコレート工場を出たウォンカ氏とチャーリーには、どんな贈り物が待っているのだろうか。子どもには甘く楽しい、大人にはブラックで怪しいティム・バートンの世界。もう、ここまで来れば名人芸だ。

□2005年 アメリカ映画 原題「Charlie and the Chocolate Factory」
□監督:ティム・バートン
□出演:ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア、ディビッド・ケリー、他

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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