映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「フィフティ・シェイズ・ダーカー」「ハクソー・リッジ」「結婚」「ありがとう、トニ・エルドマン」etc.

天国の口、終りの楽園。

天国の口、終りの楽園。
17歳の二人の少年が、年上の女性ルイサを誘って、美しいビーチを目指す。“ヤリたい”さかりの2人をルイサは軽くあしらうが、彼女には大きな秘密が…。

劇中でルイサがまとう腰を隠す布はパレオ。水着の上から羽織ったりする布で様々な用途に使える便利モノ。もともとは熱帯、亜熱帯地方で用いられたもので、衣服の原型ともいえる。

少年たちにひと夏のほろ苦い思い出を残したルイサは、腰に巻いたパレオをほどいて、海に入る。太陽が降り注ぐ美しい海は、ルイサを優しく抱きしめて受け止める。少年たちはもう二度と彼女に会うことはないのだ。

(2001年/メキシコ/アルフォンソ・キュアロン監督/スペイン語原題「Y Tu Mama Tambien」

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イノセント

イノセント 無修正版 デジタル・ニューマスター
19世紀末のローマの社交界、貴族のトウリオは、ジュリアーナという美しい妻がいながら伯爵夫人テレーザと浮名を流していた。だが、ジュリアーナが他の男の子供を身ごもっていると知った時、妻への情熱が蘇る…。

作家ダルボリオとの逢引に向かうジュリアーナがかぶるベールが美しい。妻が夫に隠し事をする秘密めいた雰囲気を醸し出すのは繊細なレースのベール。19世紀イタリア貴族の優雅な衣装も見所。

絢爛豪華で官能的な世界が展開。物語は、幼児殺しという罪から、それぞれの運命の悲劇へと収束していく。人間の業を最後まで描き続けた、ヴィスコンティ、渾身の遺作。

(1975年/イタリア/ルキノ・ヴィスコンティ監督/伊語原題「L'Innocente」)

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地獄の黙示録・特別完全版

地獄の黙示録
地獄の黙示録 特別完全版
オリジナルは1979年に劇場公開、2002年に監督によって未公開シーンを追加した特別完全版が公開された。

特別完全版の方が断然好みだが、オリジナルと完全版の2つは切り離せない。ストーリー、キャスト、映像、音楽。どれをとっても一級品。撮影をめぐる数限りないトラブルが、結果的に画面に異様なまでの迫力を生んでいる。

戦争によって狂気に陥った人物たちは、根本的に同種で、戦争に疲れ、戦争の欺瞞を嫌悪し、それでいながら戦争という枠の中でしか生きられない。ロードムービーの形で進む物語は主人公の自分探しの旅であり、オイディプス王とオデュッセイアの混合でもある。難解なラストも完全版では追加されたエピソードによって理解しやすくなっている。名撮影監督V.ストラーロの映像が素晴らしい。

1979年のオリジナル版はカンヌでグランプリ受賞。CGをいっさい使わない本物の迫力も見所。この映画の評価は賛否両論ながら、良し悪しとは別に“凄い”映画であることは、誰もが認めるところだ。

(2002年/アメリカ/フランシス・フォード・コッポラ監督/原題「Apocalypse Now REDUX」)
(出演:マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュバル、デニス・ホッパー、他)

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アマデウス

アマデウス
ミロス・フォアマン監督の力作。アカデミー作品賞受賞。天才モーツァルトを、同時代に生きた作曲家サリエリの視点から描く。

歴史ものはヨーロッパ映画に限ると思っているが、時にはこういう傑作もアメリカから生まれる。ストーリーといい、衣装といい、音楽といい、絢爛豪華の一言につきる。モーツァルトは謎が多い作曲家で、事実墓も遺体もない。秘密結社フリーメイソン暗殺説が最も有名だが、新解釈とフィクションを交えてサリエリの計画殺人説を映画として完成させた。

天才の才能を理解できる凡人サリエリの苦悩と嫉妬を描く。明るく軽やかな音楽のイメージのモーツァルトの別の一面も描き興味深い。

(1984年/アメリカ/ミロス・フォアマン監督/原題「Amadeus」)

◎参考
モーツァルトの死因は様々な説があり、サリエリによる毒殺説の他、アルコールの多量摂取や性病の治療として使われていた水銀が致死量に達していた事、また当時モーツァルトが関与していた秘密結社フリーメイソンによる暗殺説など、諸説があり、真実は謎のままです。また、レクイエムを注文したのはサリエリではないことは歴史上確認されています。共同墓地に葬られたため、現在の墓には彼の遺体はありません。

◎1984年度アカデミー賞8部門受賞
○作品賞 ○監督賞 ○主演男優賞 ○脚色賞 ○美術監督賞 ○音響賞 ○衣装デザイン賞 ○メイクアップ賞

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モロッコ

モロッコ
もはや古典中の古典。監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ、マレーネ・ディートリッヒとゲーリー・クーパー主演の恋愛映画の傑作だ。過去を捨てた外人部隊の男と、歌手の女の刹那的な恋を描く。

タキシードの男装で歌うマレーネ、クーバーが鏡に“グッドラック”と口紅で書くシーン、真珠の首飾りが切れて床に飛び散る場面など、名場面のオンパレード。大富豪を演じるアドルフ・マンジューも渋い。そして砂漠の砂に足をとられながら、ハイヒールを脱ぎ捨てて裸足で男のあとを追う、あまりにも有名なラストシーンなど、後の映画に与えた影響ははかり知れない。

日本で初めてスーパーインポーズ(映画のフィルムに字幕を焼き付ける技術)が取り入れられた記念碑的な作品としても有名。

(1931年/アメリカ/ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督/原題「Morocco」)

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サブウェイ

サブウェイ(仏語オリジナルヴァージョン)
仏のリュック・ベッソン監督初期のスタイリッシュ・ムービー。

フレッドはある実業家のパーティで重要書類を盗み出し、地下鉄の駅に逃げ込む。そこには地下鉄の駅で暮らす奇妙な人々がいた。フレッドは彼らを集めて、コンサートを開こうと計画する…。

リュック・ベッソンが今ほど有名になる前にフランスの豪華キャストを集めて撮った新感覚ムービー。常連のジャン・レノ、ジャン・ユーグ・アングラートを始め、イザベル・アジャーニ、クリストフ・ランベール、リシャール・ボーランジェなど有名どころがこぞって出演。衣装は全編イヴ・サンローランが担当していて、アジャーニが冒頭でまとう黒のイブニングドレスが美しい。

会話が主体の従来のフランス映画と違って、テンポの良さが見もの。特にオープニングのカーチェイスのシーンはスピード感に溢れる。

(フランス/リュック・ベッソン監督/原題「Subway」)

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夕陽のガンマン

夕陽のガンマン
セルジオ・レオーネ監督の叙情派マカロニ・ウェスタン。ポンチョ姿のクリント・イーストウッドと寡黙なガンマンのリー・ヴァン・クリーフがまさにハマリ役。

音楽は盟友にして巨匠エンニオ・モリコーネで、コミカル、バロック、オルゴールと自在に使い分けて物語を盛り上げる。

2人の賞金稼ぎの裏切りと友情、そして胸に秘めた復讐をけれん味たっぷりに描く。悪役のジャン・マリア・ボロンテさえも深みのあるキャラクターに描かれ、観客に感情移入させる術はさすが。

クローズアップ、長回し、たっぷりと時間を使う映画つくりなどで、レオーネタッチと呼ばれる独自の作風を作り上げ、今なお映画人に大きな影響を与えるレオーネは、わずか7本の作品を残して夭折。あまりにも早い死だった。

(1965年/イタリア/セルジオ・レオーネ監督/原題「For a few dollars more」)

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そして船は行く

そして船は行く
フェデリコ・フェリーニ監督の奇抜な発想と想像力豊かな演出力を示す作品。

史上最高のソプラノ歌手の遺灰を海に流すため、イタリアオペラ界の著名歌手、オーストリア・ハンガリー帝国の大公らが豪華客船で海へ葬儀に向かう。

良き時代の終焉はイタリア映画黄金期の終焉も意味し、フェリーニの心情がだぶる。盲目の皇女役で、独の前衛舞踏家ピナ・パウシュが出演している。記者の目を通してルポ風に進み、映画の撮影現場までをも劇中で見せる手法は、人工を逆手にとった見事な演出。

フェリーニの最高傑作は「道」であることに間違いないが、この作品こそがフェリーニ的スタイルが最も顕著に表れている作品だと思っている。

(出演:フレディ・ジョーンズ、バーバラ・ジェフォード、ヴィクトル・ポレッティ、ピナ・バウシュ)
(1983年/イタリア/フェデリコ・フェリーニ監督/原題「E la Nave Va」)

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ノスタルジア

ノスタルジア
キング・オブ・アートシアターとうたわれた旧ソ連の故アンドレイ・タルコフスキー監督の代表作。

亡命したソ連の音楽家の足跡をたどってイタリアを旅する一人のソ連人詩人。旅はいつしか現実と時空を越えて、哲学的境地へと入っていく…。

難解なことで有名なタルコフスキー作品は、たとえわからなくても美しい映像に酔いしれる。分かる分からない以前にどこか共感を呼ぶ魅力がある。

セリフも少なく、明るいはずのイタリア・トスカーナの風景も極めて地味に描かれるが、ひとつひとつの画面がアートのように美しい。霧に煙るような風景も特徴的で、水を描かせると天下一品のタルコフスキーらしい映像も満載。人間の意識を奥深いところでとらえるタルコフスキーの作品には常にストイックで死の概念がにじむ。

(1983年/イタリア/アンドレイ・タルコフスキー監督/原題「NOSTALGHIA」)

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ミツバチのささやき

ミツバチのささやき [DVD]ミツバチのささやき [DVD]
スペインの映像作家ビクトル・エリセ監督のデビュー作。
スペイン内乱で心に傷を負い、いなかの村で暮らす一家。6歳の末娘のアナは夢想がちの感受性豊かな娘で、映画でみたフランケンシュタインが本当にいると思い込む。ある日、村のはずれに脱走兵が住み着き、アナはこの兵士に食料を届けるが、兵士は射殺されてしまう。ショックを受けたアナは深夜に家を抜け出し、フランケンシュタインの幻を見て、気を失う。数日後、ショック状態のアナは月の光の中で自分を取り戻し、はればれとした表情でたちあがる。

静かな静かな作品。夢と現実の区別がつかないのが子供時代なら、夢の世界を自分なりに消化して立ち直ったアナは、少女時代に決別を告げて一歩大人になったことを意味する。

とにかく寡作なことで有名なのがビクトル・エリセ監督だ。少女アナを演じるアナ・トレントの瞳が忘れがたい。

(1973年/スペイン/ビクトル・エリセ監督/原題「EL ESPIRITU DE LA COLMENA/SPIRIT OF THE BEEHIVE」)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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