映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

1900年

19001900
5時間に及ぶ大作で、1900年の同じ日に生まれた地主と小作人の男の生涯を、激動の時代とともに描く一大叙事詩。階級差と封建制度、ファシズムなどを盛り込み、R.デニーロとG.ドパルデューをはじめ豪華キャストの長編。

冒頭「ヴェルディが死んだ!」と大騒ぎする農民の姿が印象的。実際には1901年に亡くなっている。映画の舞台となるパルマは、ヴェルディと監督のベルトルッチの出身地。劇中には「トロヴァトーレ」が用いられている。

イタリア映画とオペラは切っても切れない関係。本作でも友情、恋愛、政治、裏切りなどオペラ的な物語が展開する。ベルトルッチはこの他に「暗殺のオペラ」でも全編にヴェルディの曲を散りばめている。

(1976年/イタリア・フランス・西ドイツ/ベルナルド・ベルトルッチ監督/伊語原題「1900 NOVECENTO」)

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トゥーランドット

トゥーランドット~チャン・イーモウ演出の世界~
中国が舞台のオペラには中国の演出家がふさわしいとのコンセプトで、世界的な監督であり、中国政府に批判的な作品が多いチャン・イーモウがオペラ演出に初挑戦する様子を克明に記録したドキュメンタリー。

指揮はズービン・メータ。映画タイトルのプッチーニ最後の作品「トゥーランドット」が北京の紫禁城を舞台に演じられる贅沢さ。世界に名だたる一流歌手、豪華な衣装、大がかりなセット…。全てが桁違いの現場は圧巻だ。

英語、中国語、イタリア語が飛び交う現場では、意思の疎通がしばしば困難で、照明や衣装の色彩にこだわるイーモウ監督の葛藤がさらけだされる。様々な困難を乗り越えて迎えた初日、東西文化の融合が実現した瞬間が至福だ。

(2000年/アメリカ・ドイツ/アラン・ミラー監督/原題「The Turandot Project」)

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ライフ・イズ・ビューティフル

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収容所に送られたユダヤ人の父親が、命がけの“嘘”で美しい人生を息子にプレゼントする。笑いと涙の感動作だ。

1937年イタリア・トスカーナ地方。明るく情熱的なユダヤ系イタリア人グイドは、美しい女性ドーラと運命的に出会い、結婚。可愛い息子ジョズエが生まれ幸せに暮らしていた。だがファシズム政権下のユダヤ人迫害の中、グイドとジョズエは強制収用所に送られる。非ユダヤ人だがド−ラも夫や息子の後を追って、自ら収容所に入った。グイドは幼いジョズエがおびえるのを見て、強制収用所生活は、すべてゲームなのだと教えていく…。

強制収用所の中でも、ユーモアや人間らしさを決して忘れないグイド。こっそり忍び込んだアナウンス室で、妻のドーラに聞こえるように流すのが、ジャック・オッフェンバック作曲の歌劇「ホフマン物語」の中の“ホフマンの舟歌”だ。主人公ホフマンが次々に恋をしては破れていく内容だが、未完成のまま作曲家が死去したため、さまざまなバージョンがあり、謎が多いオペラと言われる。ホフマンの舟歌はヴェネツィアの娼婦ジュリエッタとの恋の場面で歌われる名曲。グイドは、かつての思い出の曲であるこの曲を流すことで、妻に自分と息子は無事であると教えている。

悲痛な内容にもかかわらず、ユーモアと寓意性を持って生きる喜びを描いたこの名作は、アカデミー主演男優賞、脚本賞、 外国語映画賞を受賞。監督・主演のロベルト・ベニーニは90年代のチャップリンと称賛された。

(出演: ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニ、他)
(1998年/イタリア/ロベルト・ベニーニ監督/原題「Life Is Beautiful/La Vita e Bella」)

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トスカの接吻

トスカの接吻
ミラノに実在する引退したオペラ歌手のための養老院を舞台に、往年の名歌手たちへのインタビューで綴るドキュメンタリー。タイトルはプッチーニ作曲の「トスカ」の中で、ヒロインが警視総監を刺殺する場面から。

イタリアの大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディが残した遺産に音楽家のための養老院建設があり、遺言で彼の死後に機能するようになっていた。セレモニーなどで煩わされたくないという、苦労人の大作曲家の意志だったとか。

「ヘカテ」「ラ・パロマ」などのスイス映画界の第一人者ダニエル・シュミット監督は、大変なオペラ通として知られている。往年の歌手の老いた姿を映すのは少し残酷な気がした。

(1984年/スイス/ダニエル・シュミット監督/伊語原題「Il Bacio Di Tosca 」)

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王女メディア

Medea (1970) 王女メディア
この映画には歌は含まれないので「映画の中のオペラ」に入れるのは躊躇したが、マリア・カラス唯一の映画出演ということで、あえてこのカテゴリーで紹介する。

エウリピデスのギリシャ悲劇「メディア」を映画化。親族を裏切ってまでイアソンと夫婦となったメディア。愛する夫に裏切られたメディアは、復讐のために我が子を刺殺する…。

20世紀最高のソプラノ歌手であるマリア・カラスの最初で最後の映画主演作。トルコやシリアでロケを行い、相手役にはメキシコ五輪の三段跳びの選手を起用するという異色作。残念ながらカラスの歌は聞けない。

ギリシャ悲劇の映画化というギリシャ人のカラスにふさわしい作品。オペラを基盤とした演技力で作品に重厚さを与えている。監督は鬼才パゾリーニ。音楽は日本やチベットのエキゾチックなものを使用している。

(1970年/イタリア/ピエル・パオロ・パゾリーニ監督/原題「Medea」)

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プリティ・ウーマン

プリティ・ウーマン 特別版
実業家のエドワードと娼婦のビビアンの恋は、シンデレラ物語の定番。リチャード・ギアとジュリア・ロバーツという美男美女による現代版「マイ・フェア・レディ」とも呼ばれるラブ・ストーリー。

エドワードがビビアンをオペラに連れて行く場面で鑑賞するのは、ヴェルディの「椿姫」。オペラ初体験のビビアンは感動のあまり思わず涙する。映画のラスト、男性が女性を迎えに行く場面でも「椿姫」が流れている。

オペラは悲劇に終わるが、映画はハッピーエンドだ。ヴェルディも「椿姫」と似た体験をしているが、それは妻となる女性の献身の部分。二人が生涯添い遂げることとなるのは、映画「歌劇王ヴェルディ」で描かれている。

(1990年/アメリカ/ゲイリー・マーシャル監督/原題「Pretty Woman」)

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月の輝く夜に

月の輝く夜に
満月の輝きは人の理性を狂わせる?!婚約したばかりの未亡人ロレッタは、フィアンセの弟と恋に落ちてしまう。家族のつながりが強いイタリア人たちが、月の魔法にかかって騒動を巻き起こすが…。

N.ケイジとシェールのカップルが向かうのはNYのメトロポリタン歌劇場。演目はプッチーニの「ラ・ボエーム」。ドレスアップして鑑賞するオペラは悲劇的なもので、愛し合いながらも別れようとする二人の心にしみる。

大人のユーモアが満載のロマンチック・コメディでありながら、家族の絆も描く秀作。人生を諦めかけていたシェールがオペラ鑑賞のために髪を染め、美しく変身する様がいい。オペラの筋を映画と上手くからませたのも上手い。

(1987年/アメリカ/ノーマン・ジュイソン監督/原題「Moonstruck」)

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ゴッド・ファーザー PartIII

ゴッドファーザー PartIII <デジタル・リマスター版> [DVD]ゴッドファーザー PartIII <デジタル・リマスター版> [DVD]
イタリア系マフィアである、コルレオーネ家の3男マイケルを中心とした一大叙事詩。家族愛が根底に脈々と流れるドラマは、凄惨な場面を美しい映像で描き出す。PartIIIの舞台はNYとイタリア。

マイケルの息子は成長し、マフィアではなくオペラ歌手に。劇中に登場するのはシチリアを舞台にしたオペラで、マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」。暗殺を描くオペラの場面と、映画が見事にシンクロする。

シリーズ完結編である本作では、老境のマイケルの苦悩と、若者達の悲恋、ヴァチカンの陰謀劇など、華麗な物語が展開。ソフィア・コッポラの大根演技が残念ではあるが、ラスト、隠遁し、陽だまりの中で椅子から崩れ落ちる主人公マイケルの姿は、決定的な敗北を意味する。

(1990年/アメリカ/フランシス・フォード・コッポラ監督/原題「THE GODFATHER PARTIII」)
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ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を
NYで気ままに暮らす高級娼婦ホリーは年上の女性のツバメで作家志望の青年ポールと知り合う。ホリーのお気に入りはティファニー宝石店。しかし、ホリーの過去が明らかになり、ポールも自分の人生を見つめ直していく…。

ホリーはアパートで茶色のトラじまのを飼っているが、この猫は名無しで、いつも“キャット”と呼ばれている。名前はなくても、ラストシーンの雨の中で恋の成就に一役かう芸達者なのだ。

オードリーのファッションが見所で、原作はトルーマン・カポーティ。原作とは違うハッピーエンドと、最初のキャスティングはM.モンローだったことが有名だ。ヘンリー・マンシーニの名曲ムーン・リバーが忘れ難い。

(1961年/アメリカ/ブレイク・エドワーズ監督/原題「Breakfast at Tiffany's」)

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ティファニーで朝食を@ぴあ映画生活

スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション
何かしら家庭に問題を抱える4人の少年達は、強い仲間意識で結ばれていた。ある日、町はずれの森の中に、行方不明になった少年の死体があると聞き、さっそく探しにいくことに。それは4人とって、初めての冒険の旅だった…。

主人公は仲間との旅の途中で、早朝、鹿に遭遇する。線路脇にふいに出てくる1匹の鹿。しばらく見つめあった後、鹿は静かに去っていくが、このことを少年は大切な宝物のように仲間には言わずにおく。

死体探しという題材はいかにもスティーブン・キングらしい。旅の途中で彼らの悩みが語られ、まだ幼い少年たちなりの人生の壁を見る。ベン・E・キングの名曲にのせてさわやかに綴る、懐かしくも切ない物語だ。

(1986年/アメリカ/ロブ・ライナー監督/原題「STAND BY ME」)

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