映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

アモーレス・ペロス

アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション
メキシコ・シティを舞台に1つの交通事故で結びつく3つの物語を、微妙に交差するオムニバス形式で描く。一見、住む世界が違うかのような人々は、皆、等しく愛に苦しんでいるのだが…。

アモーレス・ぺロスとは直訳すると「犬のような愛」の意味。劇中に沢山登場するたちは、人間たちの分身のようでもある。血まみれの闘犬、閉じ込められた室内犬、捨て犬…。過酷な運命を暗示するのは犬たちだ。

都市の暴力性と運命に翻弄される人間、そしてそれを乗り越えたときに見える希望を、力強く描く。汗や血が匂ってくるような映像も目に焼きつく。完成度の高い脚本が素晴らしい。

(1999年/メキシコ/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督/スペイン語原題「AMORES PERROS」)

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素敵な歌と舟はゆく

素敵な歌と舟はゆく
パリ郊外に住むブルジョア一家。息子のニコラは浮浪者と意気投合。父親は窮屈な生活を嫌い、母親はビジネスに熱中する。それぞれの視点から人生とは何かを考えるが…。

パーティ好きの母親が室内で飼っているペットの鳥はマラブー。マラブーとは大型コウノトリで、その鳥の存在は、なんとも不思議な世界を醸し出している。この世には、現実とは違和感があるものが明らかに存在している。

群像劇の形式をとっている本作。独特のユーモアとゆったりとした流れの作風が心地よい。登場人物の多さに反比例して、セリフは少ない。動物と乗り物が多く登場し、人間は皆寡黙でちょっと寂しそうだ。

(1999年/フランス・スイス・イタリア/オタール・イオセリアーニ監督/仏語原題「Adieu Plancher des vaches!」)

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リストランテの夜

Big Night リストランテの夜(字幕)
イタリア移民の兄弟が経営するレストラン。芸術家肌の兄は、味に対して妥協せず、アメリカ人好みの料理を断固として拒否するが…。

美食で知られる街ボローニャ出身の兄弟が作る料理は、様々な食材を詰めたパスタ包み焼ティンパーノ。名前の由来はティンパニーで、洗面器で作る非常に豪快な郷土料理。もともとは残りものを詰めていたらしい。

店の宣伝のために、なけなしの金をはたいて催す豪華なパーティには、兄弟それぞれの恋模様もからむ。いろいろ意見は違っても、やっぱり強い絆を確かめ合う兄弟の姿がいい。

(1997年/アメリカ/スタンリー・トゥッチ及びキャンベル・スコット共同監督/原題「BIG NIGHT」)

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活きる

活きる 特別版
40年代の中国。賭けに負けて全財産を失った資産家の息子フークイとその妻、そして子供たち。歴史の波に翻弄され、幸せと悲劇が交互に訪れながらも、一家は前向きに生きていく…。

子供たちの大好物は餃子。中国では蒸し餃子が一般的なようで、暮らし振りが貧しくなってからもアルミのお弁当箱に入れて、餃子を食べている。亡くした子供の墓に備えるのも、やはり湯気のたつ餃子だ。

一庶民の家族愛を軸に、現代中国史の流れを的確に描写。夫婦と2人の子供の姿には涙を誘われる。チャン・イーモウ監督の映画の中でも非常に完成度の高い作品である。

(1994年/中国/チャン・イーモウ監督/中国語原題「活着」)

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ショコラ

ショコラ【廉価2500円版】
この映画の重要な食べ物はチョコレート。タイトルもそのまま、チョコレートを意味する「ショコラ」となっている。

フランスの田舎街で、小さなチョコレート屋を開いた女性ヴィアンヌ。彼女が売る不思議なチョコレートが、因習に閉ざされた村の人々を幸せに導いていく、あたたかいファンタジーだ。ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ、レナ・オリン、アルフレッド・モリーナ、ジュディ・デンチなど、国際的な豪華キャストが贅沢だ。

主人公ヴィアンヌは客との会話から好みを探り、また、彼らに何が必要かを考えて、絶妙のチョコレートを選んで薦める。また、彼女が作るチョコレートはどれも独特の味付けがなされているのだが、特に驚くのは、唐辛子を入れたチョコレート。ホット・チョコレートにチリ・ペッパーを入れたりする。映画の中では、これが「愛の妙薬」として効果を発揮した。

チョコレートは、かつての高級品カカオを使うことから、中世の欧州では上流階級の特権的食べ物だった。手軽に庶民の口に入るようになった今でも、生活を、時には人生を、少しだけ幸せにしてくれる不思議な味は変わらない。

チョコレートは、映画の中で、可愛くて華やかな、また重要な小道具として登場することが多い。映画「フォレスト・ガンプ」では“人生はチョコレートの箱のよう。開けて食べてみないと中身はわからない”という名セリフがあった。他に「チャーリーとチョコレート工場」もチェックしたい。

(2000年/アメリカ/ラッセ・ハルストレム監督/原題「Chocolat」)

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セブン・イヤーズ・イン・チベット

セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉 [DVD]セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉 [DVD]
実在の登山家ハインリヒ・ハラーと若き日のダライ・ラマの魂の交流を描くヒューマン・ドラマ。

1939年。オーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラーは、世界最高峰の制覇を目指してヒマラヤ山脈へと向かった。途中、第二次世界大戦の影響で、イギリス軍によってインドで捕らえられるが、ハラーは収容所を脱走し、同国人のアウフシュナイダーと共に、外国人にとっては禁断の地チベットへたどり着く。ハラーは、そこで若きダライ・ラマの教師となり、神秘の国チベットで7年もの歳月を過ごすことになる…。

登山家としての名誉と夢だけを追い続けていた自己中心的な主人公ハラーは、美しいチベットの地で、自らを再発見し、魂の再生を体験することになる。西洋文明に大きな関心を示す若きダライ・ラマとの心の交流は、中国のチベット侵略という激動の末に、ハラーが1951年にチベットを去ることで終止符を打つ。ラサを去るハラーは、現地の女性と結婚しこの地にとどまる友アウフシュナイダーと別れを交わすが、その時に飲んでいるのが、チベットのバター茶・チベタン・ティーだ。タン茶という発酵して固めたお茶をお湯で煮出し、それをドンモと言われる攪拌機に入れバターと塩と一緒にかき回して作る。シャルパ族やチベット系住民がよく飲むとチベット独特の飲み物だ。劇中、ハラーがこのチベタン・ティーをまずそうに我慢して飲んでいるのが微笑ましい。

黄金に輝くポタラ宮殿や、世界の屋根ヒマラヤ山脈の壮麗な風景など、映像もすばらしい。信仰のもとに生きるラサの人々の純潔な精神は主人公ハラーならずとも心が洗われる思いがするはずだ。一方で、中国によるチベットへの暴挙とチベット人への虐待をも正面から描く本作は、中国政府の強い抗議により、第10回東京国際映画祭で上映中止に追い込まれたことも話題に。主人公の人間的な成長を描きながら、神秘の国チベットとその文化の紹介、この国が今も受け続ける受難を描きこんだ力作だ。

(出演:ブラッド・ピット、デイヴィッド・シューリス、B・D・ウォン、他)
(1996年/アメリカ/ジャン=ジャック・アノー監督/原題「Seven Years in Tibet」)

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満月の夜

Full Moon in Paris (Sub)      満月の夜【字幕版】
パリ郊外で同棲しているカップルが主人公。ルイーズは夜遊びしたいがためにパリに部屋を借りる。自由を謳歌し、妻子持ちの男性やパーティで知り合った年下の青年と時を過ごすが…。

主人公ルイーズはインテリアデザイナー。主演のパスカル・オジェが劇中の室内装飾も担当している。近未来的な郊外の家。建物の色彩は青と白の二色構成だ。映画の中のパリの部屋はどれも素敵に見える。

“2人の女を持つ者は魂を失い、2軒の家を持つ者は理性を失う”。この格言をロメール風に掘り下げたのがこの映画。スノッブな若い女性を皮肉る視線が随所に見られる。

(1984年/フランス/エリック・ロメール監督/仏語原題「Les Nuist de la Pleine Lune」)

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アメリカン・サイコ

アメリカン・サイコ
バブル絶頂期の1980年代のNY。若きエリートのパトリックは、全てに満たされた生活を送っているにもかかわらず、精神的に満たされない。そんな彼の唯一の解放は殺人だった…。

ウォール街の一流会社に勤めるパトリックの住まいは高級マンション。バブル期のNYの嗜好を反映して部屋の中はモノトーンで統一されている。エクササイズの道具も揃え、壁にはロバート・ロンゴの絵画が飾られている。

典型的なヤッピーの生活をデフォルメして描く本作は、あまりにショッキングな内容のため、映画化は不可能とまで言われていた。病んだ彼らの救いは主にドラッグだが、それは物質的な豊かさがまいた種なのだ。

(2000年/アメリカ/メアリー・ハロン監督/原題「AMERICAN PSYCHO」)

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家族の肖像

家族の肖像 デジタル・リマスター 無修正完全版
ローマの優雅な豪邸に住む老教授は他人との接触を嫌って孤独に暮らしていたが、肖像画を媒介として間借り人を受け入れることに。彼の平穏な生活は崩れ、混乱に巻き込まれていく…。

老教授の屋敷の壁一面には、コレクションである家族団らんを描いた絵が飾られている。暴漢に襲われた同居人の青年を介抱する部屋は、戦時中に亡命者やユダヤ人をかくまうために母親が作らせた、秘密の隠れ部屋の書斎。

全編が室内で撮影されている本作。ヴィスコンティ自身を投影するような孤独感、家族への憧憬、若い世代との葛藤に溢れ、まさに敗北のドラマが展開する。

(1974年/イタリア・フランス/ルキノ・ヴィスコンティ監督/原題「Conversation Piece/ Gruppo di Famiglia in un Interno」)

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カンダハール

Kandahar (Sub) カンダハール
アフガニスタンからカナダに亡命した女性が、故郷に住む妹から自殺をほのめかした手紙を受け取る。彼女はなんとか妹を救うべく、身分を隠して戦渦の土地を旅するが…。

アフガニスタンの女性がかぶる独特のベールはブルカと呼ばれるもの。女性は顔をさらしてはいけないのだ。形容し難い閉塞感と偽りの安堵が漂う。ブルカは実に色鮮やかで、女性たちはその下でもきちんと化粧をしている。

物語は、主人公が妹に会えるのかどうかということから次第に離れていく。義足を奪い合うシーンは鮮烈。偽りのないアフガンの実像がここにある。

(2001年/イラン・フランス/モフセン・マフマルバフ監督/原題「Safar E Gandehar」)

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