ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]
◆プチレビュー◆
太ったままで幸せをつかむところがヨイ。ブリジットの愛読書がセルフヘルプ本というのもリアル。

ロンドンの出版社に勤める32歳の独身女性ブリジット。お堅い弁護士マークを紹介されるが、気が合わず険悪に。憧れの上司ダニエルと急接近するも、ダニエルは浮気性。よし!今年こそは、酒もタバコも止め、ダイエットに励み、恋人もみつけるぞ!との新年の誓いにも、すぐに迷いが…。みっともない所ばかり見られたはずのマークの好意的な言葉を聞いても、ダニエルのことも忘れられないし、さぁ、どうするブリジット…?!

イギリスの新聞「インディペンデント」に、ロンドンに住む30代独身女性ブリジット・ジョーンズの架空の日記がコラムとして連載、たちまち大反響。全世界で読まれた大ベストセラーとなった。赤裸々すぎる内容は、女性に対してまだ淡い夢を抱いている10代前半の少年たちが見たら、きっと幻滅するだろう。

なにしろこのブリジット、酒とタバコはガブ飲みするし、痩せると決心しても、その意思は薄氷のようにもろい。家の中を覗いてみると、脱ぎっぱなしの服はだらしなく散らかってるし、洗面台にはメーク用品が散乱、吸殻がこぼれ落ちそうな灰皿に、捨てればいいのに、妙なガラクタが散らばってる室内。二日酔いで寝起きのブリジットは、ズルっと脱いだショーツを足で器用に洗濯カゴへ。素敵な大人の女性とは程遠い人物で、ちっともヒロインらしくない。どこかに思い当たるフシがある?

しかし、ブリジットにはいじけたところが微塵もない。一種の天然ボケともいえる。ダイエットに失敗し、上司にフラれ、パジャマ姿で「オール・バイ・マイセルフ」を熱唱する合間に、時には落ち込むことはあっても、基本的にいつも前向き、ポジティブシンキングだ。深く考えないせいか、行動も早い。爆裂ぶりもすごいけど、立ち止まって引き返すくらいなら、暴走して転ぶ方を選ぶのだ。おおらかなところが見ていてうれしいし、つい応援したくなる。それに、新年に「今年こそは去年と違った自分になるんだ!」との決心は、誰もが経験あるのでは?つまり彼女は憎めないヤツなのだ。この人と一緒ならきっと心があったかくなる。その証拠に、ブリジットはとびきりイイ友達をもっている。落ち込んだ彼女を励まし、マズイ手料理だって食べてくれる愛すべき友人たちを。

30代、中年にさしかかる独身女性が自分を慰め希望を持つための映画、なんてうがった見方はダメ。ちっぽけなことで泣いたり笑ったりする私たちだ。人間は、幾つになっても他愛ない生き物なのだから。ラストのクレジットが流れる部分も楽しい。「ありのままの君が好き。」これ以上の褒め言葉がこの世にあろうか。見終わったあと、記憶に残るのは、ブリジットのはじける笑顔。ヒロインの天真爛漫さを楽しもう。

□2001年 アメリカ映画 原題「BRIDGET JONES's Diary」
□監督:シャロン・マグワイア
□出演:レニー・ゼルヴィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース、他

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