トゥームレイダー (初回限定版) [DVD]トゥームレイダー (初回限定版) [DVD]
◆プチレビュー◆
モノトーンの服に身をつつむ強気モードのララ。映画的な中身は全くない。

ララ・クロフトは財宝探検家。ある日、失踪した父クロフト卿の不思議な時計を発見。その時計は時を支配する秘宝の手がかりだった。だが、邪悪な秘密結社のイルミナーティも世界を征服するために秘宝探索に乗り出していた。かくして、ララと宿敵のバトルが世界中を駆け巡る。果たして、ララは世界を救えるのか?

スーパーヒロインが大活躍の冒険物語。A.ジョリーは文句なくピッタリで、天賦の才と強烈なボディ、脅威の運動神経という三拍子そろったヒロインを演じて、それぞれ心の中に思い描く主人公がいるゲームファンをも、納得させた。彼女のフェロモンを十分すぎるほど楽しめるのが本作。

そもそもこの映画の原作は、記録的なヒットをとばす超メジャーな大人気ゲーム。世界で最も有名なゲームヒロインがララ・クロフトその人。ゲーマーには既に大まかな設定が把握できているというわけだ。おかげで物語の核になる人間関係の描写はほとんど手抜き状態。当然、話に深みなどあるはずもなく、ララが戦うのは、世界を救うという目的よりも、むしろ戦うことそのものが好きという印象。このあたりが実にゲームっぽい。

ゲーマーの楽しみは、どんなに不完全でも、自分でストーリーを作っていくこと。たとえそれが、実はクリエーターの作った話の流れを追うことだとしても。また、ゲームオーバーでもリトライできるという楽しみもある。いわば習得する喜びだ。一方、映画を見る観客は、完成されたストーリーを、十分に味わうことを期待する。それも、きちんと構築されたストーリーとキャスティング、映像と音楽、そしてセリフの深みまで総合した完成品でなくてはならない。もちろん、ゲーマーと映画鑑賞者の年齢層の違いもあるが、むしろ、メディアの質と求めるものの違いに気づくべき。要は、ゲームを映画化するという企画そのものに、無理があるのだ。これがゲームの実写化の壁でもあるし、逆に将来への期待とも言えるだろうか。

□2001年 アメリカ映画 原題「Tomb Raider」
□監督:サイモン・ウェスト
□出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・ボイド、イアン・グレン、他

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