オーシャンズ11 特別版 [DVD]オーシャンズ11 特別版 [DVD]
◆プチレビュー◆
豪華すぎる組み合わせ。もっとも印象的なのはキャストだけで、目新しさはない。

保釈中の窃盗犯オーシャンはラスベガスの地下にある大金庫から大金を強奪する前代未聞の犯罪計画を構想。さっそく仲間を集める。一癖も二癖もある犯罪のスペシャリストが集まり、厳重なセキュリティ・システムを破る計画は、実は、オーシャンの別居中の妻を取りもどす作戦でもあった…。

ストーリー自体は目新しいところはどこにもない。計画して、偵察して、接触、潜入、トリックかまして金庫を破る。ただそれだけだ。定番ともいえるベタな犯罪劇を、こうまでおもしろく見せるのは、やはり、キャストと監督の腕の見せ所か。わかっちゃいるけど楽しいのだ。

ソダーバーグだから出演しました、と俳優達に言わせるだけあって、この監督のセンスはすばらしい。テンポ良く進む犯罪劇は2時間があっという間に感じる。ダサい映画は作らない!と日頃から公言してる監督だけに、映画ならではの醍醐味を、スタイリッシュで小気味良く魅せてくれる。

もともとはフランク・シナトラ一家が出演した60年代の「オーシャンと11人の仲間」をリメイクしたもの。往年のファンの方は懐かしく感じられたのでは?粋なユーモアと伊達男を演じさせたらこの人の右に出る人はないというジョージ・クルーニーを中心に据えて、笑いとスリルの遊び心満載で再登場。こんな楽しいお遊びができるのもオスカー監督の余裕の表れか。

何しろ最初から話は見えてるから、人間描写がどうこうというかったるい部分はいっさいナシだ。クルーニーは「オー・ブラザー!」に引き続き、刑務所上がりで女房に逃げられる役。そのクルーニーの右腕で計画の細部を組み立てるラスティーにブラピ。彼らにはほれぼれだ。この2人に比べたらマット・デイモンはまだまだひよっこで、頼りない。他のメンバーもそれぞれに重要な役柄をになうスペシャリストではあるけれど、キャラクターのセンスという点ではやっぱり見劣りする。だいたい、金庫破り程度の犯罪に11人は多すぎるんじゃないのか?!

オーシャンの離婚寸前の妻テスには、今やオスカー女優のジュリア・ロバーツ。彼女への未練がオーシャンを空前の犯罪へと駆り立てる。だがここがミスキャストなのだ。彼女の魅力は行動してこそ。あの大きな口で、いっぱい笑って、いっぱい泣いて、自分の手で勝利と幸せをつかみ取る。そんな役でこそロバーツの魅力がいきるのに、このテスときたら単なる職場の花なのだ。こんなに魅力が薄いロバーツは初めてみた。お人形みたいな役ならば、ジュリアでなくてもいい。彼女が通るだけで胸が高鳴り犯罪もいとわない。まさに究極のファム・ファタル。例えばシナトラの恋女房だった絶世の美女エバ・ガードナーだったら、A.ガルシアの答えも違ってたと思うゾ。

□2001年 アメリカ映画 原題「Ocean's eleven」
□監督:スティーブン・ソダーバーグ
□出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、他

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