2006年11月23日

シャンプー台のむこうに

BLOW DRY シャンプー台のむこうに [DVD]BLOW DRY シャンプー台のむこうに [DVD]
◆プチレビュー◆
イギリスの田舎っぽさがグッド。ジョシュのひょうひょうとした持ち味が生きた作品。

かつて美容師選手権で2度優勝を果たした父フィルと理髪店を営むブライアン。父子を捨てて駆け落ちした母親とは同じ街に住んでいるが10年以上絶縁状態だった。一流美容師になるために選手権に出場したいブライアンのもとに、母シェリーがやってきて家族での出場をもちかけるが…。

話自体は先が読めるし、ご都合主義のところもあるけれど、なぜか全然気にならない。いろんな要素をほどよく配したバランスの良さがいいのか、上手にまとまっている。田舎町に似合わないド派手なヘアコンテストのパフォーマンスで笑わせるかと思えば、ガンを宣告された母親をとりまく家族のそれぞれのわだかまりを描いて涙を誘う。笑いと涙、家族愛、そして音楽とステージ。「フル・モンティ」でオスカー候補になったS.ボーフォイの脚本だけあって、しっかりツボを抑えていた。

“女”とかけおちした妻に逃げられた、寡黙で頑固な父親フィルを好演するアラン・リックマン。本当の主役は彼だ。複雑な思いで別れた妻との再会を果たすことになる。そのときのセリフがいい。「せめて男と逃げるべきだった…」「男はあなたで十分なのよ。」泣かせるではないか!そしてこのフィルが伝説のハサミ師として蘇るコンテストの最終日。もっと誇張されたフィルのハサミさばきの妙技が見たかった。

忘れちゃならないのは市長を演じるウォーレン・クラークの可笑しさ。田舎で初めて開催される全英美容師大会に、最初はオドオドしていたものの、大会の盛り上がりとともにノリノリでハジける姿が爆笑もの。最後には歌も披露してくれるサービスもあり、思わず拍手だ。

美容師としてのプライドと家族の絆を取り戻す個性的な人々が織り成す人間模様。ヘアコンテストを通して絆を取り戻していく、ちょっと風変わりな家族の再生の物語は、小品だが味がある。見終わったあと心が温かくなるのがうれしい。

□2000年 イギリス映画 原題「Blow Dry」
□監督:パディ・ブレスナック
□出演:ジョシュ・ハートネット、レイチェル・リー・クック、アラン・リックマン、他

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cinemassimo at 17:09│Comments(3)TrackBack(1)この記事をクリップ!映画レビュー2002 
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1. 5/25 シャンプー台のむこうに(’01)  [ KYOKO〓 ]   2008年05月26日 11:14
今年年頭に放映録画を見たパディ・ブレスナック監督作品。イギリスの片田舎の街で、ヘアドレッサー選手権が開かれることになり、それをきっかけに、地元の、崩壊していた美容師一家の絆が繋がれていくドラマ。 選手権での、常勝チームの不正騒ぎ等もありつつ、お洒落、ユニ...
この記事へのコメント
1. Posted by spike−y   2006年11月24日 01:05
この映画超個人的なんですけど、なつかしい映画で、レイチェル・リー・クック中毒だった頃に海外からビデオ輸入してまで観ましたよ(>_<)単館上映で近くでやってなかったんですよね...輸入したってことでもちろん英語です(._.)現役高校生だったこともあって多少は英語も理解できましたけど、内容はほとんど把握できず雑誌の解説を頼りに、こんな話なんだろうなぁ〜って妄想して観てました(>_<)この映画なんでこんなに観たのかな??っていうぐらい観ましたよ☆20回ぐらいかな...レイチェルに夢中だったから、全然苦じゃなかったんですね。何のためらいもなくビデオデッキにビデオ入れてました(._.)日本版が出たとき観たんですけど、字幕なしで妄想してた内容と案外近くて結構楽しめました☆ジョシュの母親役の人(名前忘れたけど)がキム・キャトラルだと思ってたんですけど、違ったんですね(>_<)似てませんか??
2. Posted by まちこ   2006年11月25日 11:50
海外版輸入鑑賞ですか!それはスゴイ。
レイチェル・リー・クック、最近あんまり顔を見ませんね。
「シーズ・オール・ザット」の彼女は可愛かったです。

「シャンプー台…」はイギリス映画が得意とする、ハートウォーミングな物語で、
私も気に入ってたんですが、劇場上映は、ごく短期間であっさりと終了。ヒットしなかったのねぇ…。
お母さん役は、ナターシャ・リチャードソンだったと思います。
3. Posted by spike−y   2006年11月27日 23:07
レイチェルは最近テレビドラマ路線に行ってしまってますよ(>_<)たま〜に映画も公開されたりしてるんですけど、どれもパッっとしないのが現状です(._.)特に「スパイダーマン2」のダニエル・ギリーズと結婚してしまってから人気も転落してます(@_@)「シーズ・オール・ザット」の頃は映画雑誌にちょくちょく載ってたりしてましたけど、今となってはたまにプレミアの会場に来たスターのファッション・チェックに載ってるぐらいですからね(._.)唯一、サインを持ってる女優さんなだけにちょっと寂しいです(>_<)

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