スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 [DVD]スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 [DVD]
◆プチレビュー◆
期待はずれの平凡なラブ・ストーリー。悲恋の本質はエピソード3へもちこしか。

物語はエピソード(EP)1から10年後。共和国の元老院議員のアミダラが何者かによって命を狙われる事件が発生。ジェダイの騎士を目指して修行中の青年アナキンは、彼女の護衛を命じられる。後のダース・ベイダー、アナキンは、美しいアミダラ姫と再会してジェダイには禁じられている恋に落ちる。一方、アナキンの師であるオビ・ワンは、アミダラの暗殺未遂事件を捜査するうち、何者かによる巨大な陰謀の存在を知ることに…。

かれこれ四半世紀近く続いているシリーズ。しかも、全6作からなる物語の後半3作が先に登場して、約20年後にそれ以前を描く3作を作るという超異色の構成。登場人物の悪役にあたるキャラを再構築するのが新3部作というから、これまた変わっている。再構築されるキャラは、アナキン・スカイウォーカー。後に彼がダース・ベイダーになることを、私たちは十分に知っている。

全6作のうち、後半のEP4から6とEP1が既に出来上がっていて、全てが明らかになるEP3への布石となる部分がEP2。位置付けとしてかなり難しい。正直言って、辻褄合わせだ。大まかな骨格は、銀河系の共和国の政治ドラマの陰謀と、シリーズ初と騒がれるラブ・ストーリー。大いなる予定調和だ。

デジタル撮影による技術は、作り手にとっては画期的でも、視覚的には表情以外はそれほどでもない。量は凄いが質は並。では、EP2の見所と噂のラブ・ストーリーはどうなのか?美男美女だから何とか耐えられるものの、何とも古風にして稚拙なので苦笑してしまう。話の展開上、愛し合う定めとはいえ、落ち着いて考えたら、ジェダイの修行で長年の禁欲生活を強いられたアナキンと、女王の重責から解放されてタガがはずれたアミダラが、いっきに色気づいただけとも思える。壮大なサーガの運命の恋のわりには、導入にドラマチックさが足りないのだ。それに、アナキンのマザコンぶりに、アミダラは不安はないのか?

話自体は、基本的に冒険活劇ものなので、バトルシーンも満載、たとえ字幕がなかったとしても十分に楽しめる内容になっている。但し、旧作を既に観た人ならば。いろいろと不満をくすぶらせながら観ていると、突如、この映画最大にして、唯一と言ってもいい見せ場がやってくる。待つこと2時間、画面に現われたのは今までのイメージをかなぐり捨てた偉大なジェダイ、マスター・ヨーダその人だぁ〜〜〜!いったいなぜ、このよぼよぼのちびっこ爺さんが、これほどまでに皆の尊敬を集めているのかが解るこの場面は、EP2最大の見所、いえ、笑い所なので大いに期待。誰もが認めるナンバー・ワンのジェダイであるヨーダは今回フルCGで作られていて、従来の人形では不可能なバリバリのアクションを披露。しかも非常識なまでに強いのだ!ヨーダと、ある人物の意外な関係が明らかになり、白熱のバトルの幕が開く。鋭い眼光、空挺部隊を自ら率いて指揮をとる気高い姿、専用の短いライト・セーバーを手にところ狭しと暴れまくるその姿に、「やっぱりただの老賢者じゃなかったのね!」と、狂喜乱舞。フォースの技巧と男気がミックスしたヨーダの勇姿に、ファン急増必至だ。

禁じられた愛の感情と、師オビ・ワンへの反発を匂わせながら、EP3で決定的になる銀河帝国誕生とアナキンの暗黒面転落への序章。ルーカスの心は既にEP3へと飛んでいる。まぶたの裏に“中継ぎ”という言葉が浮かぶのは私だけだろうか。

□2002年 アメリカ映画 原題「STAR WARS EPISODE2 ATTACK OF THE CLONES」
□監督:ジョージ・ルーカス
□出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、他

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