ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 コレクターズ・エディション [DVD]ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 コレクターズ・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
限りなく登場するカタカナの固有名詞。知らない言葉が出てきても気にしてはいけない。壮大な「王の帰還」は3部作最高の出来。

冥王サウロンが作り出した邪悪な指輪。ホビット族の青年フロドは旅の仲間とともに指輪を無に還す滅びの山へ向かう旅を続けている。仲間とはぐれたフロドはかつての指輪の持ち主であるゴラムに道案内をさせるが、旅には数々の困難が待ち受ける。そしてついにサウロンとの最後の戦いを迎えることに…。

いよっ、待ってました!と掛け声をかけたくなるほど、待ち望んでいたファンも多いと思う。何しろ、映画史に残るファンタジー大作で、原作どおり3部作として作成。数々のデジタル技術の発達が、偉大な原作を映像化することを可能にした。原作ファンならずともこの物語の結末を見逃すわけにはいかない。3時間23分という長丁場も終わってみればあっという間だ。

この映画のビジュアルを文字で伝えるのは至難の業。「とにかく見て。おわり」としたいところだが、頑張って解説してみよう。第一作は、旅の仲間という本来の題は付いてないが、言わば導入部。舞台となる中つ国と旅の仲間達、闇の勢力を紹介する。まずはその壮大さに驚かされた。第二部の“二つの塔”は、重要なエピソードとはいえ、正直言うとさほど感心していない。何しろ指輪を捨てる滅びの山があるモルドールに入ってもいないのに3時間も必要か?と疑問を持ったものだった。

しかしこの映画は3本で1本の作品なのだ。続編やパート2、3とは根本的に違う。3つ併せて約10時間の一大叙事詩。“王の帰還”はいわばクライマックスで、怒涛の如く物語は加速する。映像の迫力は前2作をあっさりと越えた。さらに人物の内面描写でも様々な答えを用意。物語の語り部であるとともに、真のヒーローともいえるサムの素晴らしさには泣けてくる。傷ついたフロドを抱え、故郷のホビット庄の情景を語る場面は、感動必須だ。善悪を併せ持つ哀れなゴラムの運命も見逃せない。

白の山脈沿いに伝わる炎のように、希望の火は点された。数々の苦難を乗り越えて、冒険の旅は終わる。尊い命が失われ、傷ついても守り通したものとは。懐かしい故郷へは戻れても、何も知らなかった頃の自分には戻れない。新しい旅立ちと別れが涙を誘うが、中つ国は全ての観客の心の中に生きている。冒険の旅は終わっても、物語は永遠に続くのだ。

□2003年 アメリカ映画  原題「THE LORD OF THE RINGS/THE RETURN OF THE KING」
□監督:ピーター・ジャクソン
□出演:イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、イアン・マッケラン、他

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