キル・ビル Vol.2 [DVD]キル・ビル Vol.2 [DVD]
◆プチレビュー◆
「キル・ビル Vol.2」は、女版“子連れ狼”を思わせるラストにワクワク。10年後にVol.3が出来ても驚かないゾ。結婚式のリハーサルの場にいるヘンなオルガン奏者は、サミュエル・L・ジャクソンが演じている。

かつての仲間から襲われ、身ごもっていた娘を奪われた殺し屋ザ・ブライドは、4年後に奇跡的に目覚め、復讐の旅に出た。憎い毒ヘビ軍団のうち、まずは2人の命を奪ったザ・ブライドは、残りの2人と子供の父親であるビルを殺すため、新たな旅に出る…。

“彼女は知っているのか?娘がまだ生きているということを”。この思わせぶりなセリフで前回は終わっていた。おバカ満載でハジけてくれたVOL.1が日本映画へのオマージュとするならば、VOL.2はカンフーとマカロニ・ウェスタンへの偏愛。自分の大好きなものを映画にまとめるには、特別な才能が必要なのだ。

セルジオ・レオーネ風の埃っぽい映像の中で、光るのは白黒のパート。ザ・ブライドが観客に語りかけるように話すシーンは、ヌーベルバーグを連想させる。結婚式でのビルとの緊張感溢れる会話もいい。マカロニ・ウェスタンというのは、ちょっと大げさなくらいの残酷描写と、かっこう付けすぎなポーズが特徴。もちろんお約束の棺桶も登場する。生きたまま棺桶に入れられて土中に埋められたザ・ブライドがどうやって生還するかは見てのお楽しみだ。

VOL.1に比べて随分とおとなしくなった印象だが、それはザ・ブライドとビルの愛情に焦点をあてているため。ザ・ラブ・ストーリーという副題からも判るように、この映画のテーマは愛だ。2人の屈折した愛情が何とも切ない。ザ・ブライドのフェミニンな面が強調され、母性愛も見所。ビルと娘が揃ったところで3人仲良く暮らせば良さそうなものだが、生まれながらの殺し屋同士は武器でしか理解しあえない。決め手は“五点掌爆心拳”。ほとんどマンガだが、これが不思議と涙を誘う。

もともとは1本として製作予定だった「キル・ビル」。併せて4時間半を越えることになっても、やはり2本ぶっ続けで見せてほしかった。そうすれば面白さも倍増したものを。かつてケネス・ブラナーが、原作にどこまでも忠実にとの思いで作った「ハムレット」は、インターバルを挟んで全5時間で上映されたではないか。やってやれないことはなかったと思う。

□2004年 アメリカ映画  原題「KILL BILL Vol.2」
□監督:クエンティン・タランティーノ
□出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、他


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