ポーラー・エクスプレス [DVD]ポーラー・エクスプレス [DVD]
◆プチレビュー◆
急行北極号はどうしてこんなに危険なコースばかりを走るのか?など、あれこれと突っ込みながら見るのもまた楽しい。声で登場するトム・ハンクスは、少々出すぎじゃないのか?8歳の少年を彼がやる意味はあまりないと思う。

サンタの存在が信じられなくなってしまっている主人公ヒーロー・ボーイ。彼はある晩、不思議な列車に導かれ、サンタが住むという北極へ冒険の旅に出る。列車の中には知ったかぶりの少年や、自分に自信が持てない少女、途中で列車に乗ってきたひとりぼっちの少年などの仲間がいた…。

一足早く届いたクリスマス・ムービーは、トム・ハンクスが声優で一人5役に挑戦したファミリー・ムービー。パフォ−マンス・キャプチャーという人間の動きをCG化する技術によってこんな芸当が可能になったわけだが、ハンクスの声は一発で彼だと判ってしまう。彼に「列車に乗るのを決めるのは君自身だ」と言われては、乗らないわけにはいかない。

メッセージは「信じることの大切さ」。サンタは信じる人の心の中にいつも住んでいるという定番通りのものだ。行きつく先が判っているので、道中に起こる数々のアドベンチャーが見所。随所に歌が盛り込まれ、いつのまにか、見ている私たちも北極へ向かっているような気分になる。映像は期待通り見事なものだ。

他愛ない季節ものの映画と言われればそれまでだが、冒頭、白い雪煙の中から急行北極号(ポーラー・エクスプレス)の巨大な姿が画面に登場するとき、興奮を覚えるのは間違いない。映像の持つ力強さを身体で感じさせてくれる一瞬である。絵柄は原作の絵本に忠実なようで、シュールすぎる感もあるが、すぐに慣れるので心配無用だ。

映画そのものは、大人向けのクオリティだと思うが、大人になっても子供の頃の信じる気持ちを大切にと訴えているわけではない。むしろ、子供は子供らしくあるのが幸せだと、大人に向かって諭しているように感じてしまうのだ。今のような時代だからこそ、響くメッセージかもしれない。

クリスマス・ムービーに限らず西欧の物語の根底に流れるのは、キリスト教精神だ。まぁ、キリスト教徒でなくてもサンタやエルフの存在は語られて知っているし、なによりプレゼントというのは大人も子供も嬉しいもの。例え、鈴の音色がとっくに聞こえなくなってしまっている私たちにも。

□2004年 アメリカ映画  原題「The Polar Express」
□監督:ロバート・ゼメキス
□出演:(声)トム・ハンクス、ノーナ・ゲイ、ピーター・スコラリ、他

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