コンスタンティン [DVD]コンスタンティン [DVD]
◆プチレビュー◆
紅蓮の炎の地獄の風景に、被爆地の広島・長崎のイメージが重なってしまった。思わぬところで自分の“日本人”度を再確認してしまった。長〜いエンドロールのあとに大事なワンシーンがあるのでお見逃しなく。

子供の頃から悪魔の姿が見えたジョン・コンスタンティン。彼の仕事は悪魔祓い(エクソシスト)の探偵だ。超常能力を使ってこの世に紛れ込んだ悪魔を地獄に送り返している彼だが、ある日、天国と地獄のバランスが崩れはじめている気配を感じる…。

まるでマンガのような展開だ…と思ったら、やっぱり原作は漫画だった。アメリカンコミックの密かな人気シリーズは、キリスト教の精神を見事に踏襲。天国と地獄、天使と悪魔、神とサタンと、VS形式がすこぶるわかりやすい。微妙なポジションなのが、主人公の探偵コンスタンティンだ。

皮肉屋でなげやりな上に、自己中心的なアンチ・ヒーローのコンスタンティンだが、かつて2分間だけ自殺した“大罪”で地獄行きが決まっている。それを許してもらおうと、せっせとエクソシストをやっているというから、案外小心者で可愛いヤツだ。いや、一度うっかり見てしまった地獄を怖がるオーソドックスな男なのである。

そのコンスタンティンが天国と地獄のバランスの崩壊を感じはじめた頃、女性刑事アンジェラが双子の妹の自殺の真相を探り、彼の元にたどり着く。きわどいところで恋愛関係にならないのが、この映画の新しさだ。何しろ、異様な容貌の悪魔がひっきりなしに登場するので、ホレたハレたと浮かれるヒマがない。悪魔との対決や意外なところに潜む敵との対峙で、ヒーローになりたがらないヒーローは大忙しなのである。

キリスト教や聖書の知識があるとより楽しめる1本だが、判らなくても雰囲気はつかめるので心配は無用。いわく有り気な小道具が結構アナログなのが楽しめる要因か。デフォルメされたキャラクターや、手抜きナシの美術が功を奏して、アクション・ホラー・ファンタジーとして合格の出来栄えだ。演技うんぬんは問題外という気さえするが、そんな中、天使役のティルダ・スウィントンの中性的な魅力が際立っていた。

□2004年 アメリカ映画  原題「Constantine」
□監督:フランシス・ローレンス
□出演:キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ、ティルダ・スウィントン、他

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