Shall We Dance ?(初回限定版) [DVD]Shall We Dance ?(初回限定版) [DVD]
◆プチレビュー◆
ジェニファーの大きめのヒップにどうしても目がいってしまう。ほっそりした美女の草刈民代のフリをするのは所詮ムリなので、ラテン系の濃いダンスに徹したのは正解。

単調な毎日を送る弁護士ジョンは仕事にも家庭にも満足しているはずなのに、どこかで空しさを感じていた。ある日、ぼんやりと眺めていた車窓の風景に、悲しげな表情でたたずむ美しい女性の姿を見つける。思わず電車を降りた彼が向かったのは、社交ダンスの教室だった…。

最近の日本映画の主な輸出品は、アニメとホラー。だが、ごく普通のドラマでも十分に素晴らしいものは多い。くたびれたサラリーマンという日本独特のニュアンスがアメリカにどれだけ伝わったかどうかはとにかく、何か物足りない人生にときめく瞬間を取り戻したいという思いは洋の東西を問わないようだ。

「シカゴ」で“踊れるスター”を印象付けたR.ギアと、もともとは歌手でダンスも得意のジェニロペが、オリジナルにほぼ忠実な役柄をこなしている。若干異なるのは、アメリカ版では主人公の妻の役割が大きくなっていること。社交ダンスで得た人生の充実感は素晴らしい家庭があってこそ!という極めてアメリカ的な道徳感にのっとった夫婦愛の物語になった。

とはいっても、いかにも欧米らしい描写もちゃんとある。百貨店勤務のキャリアウーマンである妻の職場に、タキシードを着こんでバラを片手に現われるなど、日本だったらまず有り得ない状況。いや、アメリカでもそうはないだろう。映画といえど、説得力があるのは、それをやるのがR.ギアだからだろうか。

誰もが安心できるエンタテイメント映画は、一見無難な軽い作品に見られがち。しかし、実はしっかりした脚本に基づいて構築されていることと、上質な娯楽要素を持つことが条件だ。本作は非常に間口の広い、万人にお勧めできる作品なのである。オリジナルの日本映画ももちろん素晴らしいので、未見の方は是非。

□2004年 アメリカ映画  原題「Shall we Dance?」
□監督:ピーター・チェルソム
□出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン、他

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