シン・シティ スタンダード・エディション [DVD]シン・シティ スタンダード・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
けれん味たっぷりのバイオレンス・アクション。残酷でエグい場面が多いにもかかわらず、白黒であることと、あまりにシュールなので、残虐性はあまり感じない。

憎しみと裏切りの街、シン・シティ。この街で3人の男がそれぞれ愛する女のために命がけの闘いを挑むことになる。仮出所中のマーヴは、唯一優しくしてくれた高級娼婦ゴールディのために。ドワイトは、娼婦のボスで昔の恋人ゲイルのために。ハーディガン刑事は少女の日からずっと見守ってきたナンシーのために。それぞれの愛はどんな結末を迎えるのか…。

白黒で撮られたスーパー・バイオレンス映画は、ひたすらクール。特にパート・カラーと呼ばれる、一部分だけに色をつけた映像は、現実とかけ離れた劇画の世界に観客を引きずり込む。モノトーンに浮かぶのは、真っ赤なドレス、青い瞳、光で照らされた顔。ハードボイルドな世界観を完璧に活かすため、セリフやカット割はほぼコミックスを忠実に引用。これはもう、動く劇画と呼んでもいい。

3つのエピソードからなる物語は、わずかに重なる部分があるが、基本的に独立したストーリー。個性的で豪華なキャストは、特殊メイクで本人と分からない人もいる。これも原作のイメージを重視した結果だ。男も女もイノセントでは生きられない罪の街。昨今ハリウッドで奨励される家族愛などは、きっぱり断ち切ったストーリーが潔いではないか。

いちいちけれん味たっぷりのこの映画、好き嫌いははっきりと分かれるだろう。この表現はありふれているようだが、今まで見たことがない映像だ。劇場の大画面で見る価値は大いにある。

□2005年 アメリカ映画 原題「SIN CITY」
□監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ
□出演:ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、他

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