銀河ヒッチハイク・ガイド [DVD]銀河ヒッチハイク・ガイド [DVD]
◆プチレビュー◆
名作へのオマージュがたっぷりで、映画好きにはたまらないだろう。「さようなら、今までたくさんのお魚をありがとう」。あぁ、冒頭のイルカの歌が耳にこびりついて離れない…。

太陽系の銀河バイパス建設のため、障害となる地球は、あっさりと爆破されて跡形もなくなる。ひょんなことから地球人最後の生き残りになってしまった平凡な英国青年アーサーは、15年来の友人だが実は異星人だったフォードとともに、大ベストセラーの「銀河ヒッチハイク・ガイド」を片手に広大な宇宙へと冒険の旅に出る…。

アメリカ映画ではあるが、テイストは完全にイギリスのそれだ。皮肉なユーモアと風刺に富んだ内容は、幻のSF小説と呼ばれた同名小説の映画化。全編、ナンセンスな設定だが、不思議と哲学的な内容にも思える。

常識では考えられないキャラクターは、銀河系で最も無責任な大統領や、うつ病を患うロボット、限りなくお役所的で融通が利かないヴォゴン星人など、数え切れない。昔、ロンドンのパーティで知り合ったもののフラれてしまった美女トリシアまで加わって、謎に満ちた「42」の真実を求めて波瀾万丈の旅が続く。

主役級の俳優は、ほとんど無名なのに、脇役はアラン・リックマンやジョン・マルコビッチなど超豪華。全世界が長年の悲願であった小説の映画化だけに、すみずみまで気合が入っている。ものすごく才能がある人たちが、超バカバカしいことに、大真面目に取り組むと、こんな愉快な映画が出来るのだ。大作ぞろいの2005年のSF映画群の中で、ひときわ輝いている1本だと思う。

□2005年 アメリカ映画 原題「THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY」
□監督:ガーズ・ジェニングス
□出演:サム・ロックウェル、モス・デフ、ズーイー・デシャネル、他

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