フライトプラン [DVD]フライトプラン [DVD]
◆プチレビュー◆
人種差別はするわ、他の乗客に迷惑かけまくるわで、かなりハタ迷惑な主人公。それでも役が成り立つのは、ハリウッドきっての知性派のジョディが主役だから。

夫を事故で亡くし傷心のカイルは、6歳の娘ジュリアとベルリンからNY行きの巨大旅客機に乗り込む。うたた寝をして目を覚ますと、隣にいるはずの娘がいない。乗客や乗務員は誰もジュリアを見ていないという。夫の死に加え娘の失踪で、カイルは激しく情緒不安定になり、必死で娘を探し始めるが…。

文学や映画では、屋敷や列車など、そこにいるはずの人物が忽然と消えていなくなるというストーリーは意外にポピュラーなもの。本作では、最新型ハイテク重層ジャンボジェットが舞台だ。空の上の密室で戦うカイルは、その航空機の設計者にして、娘を誰よりも愛する強い母親である。

私服航空保安官やスチュワーデス、乗客まで全員が容疑者。助けてくれる人物は誰もいない状況で奮闘する姿は、同じく娘を守るために戦う「パニック・ルーム」の母親の姿とダブる。密室型ながら、アクション要素もかなり高く、巨大な旅客機のすみずみを見せる映像はおもしろい。飛行機の構造に誰よりも詳しい設計者という設定がここで生きるが、犯人側から見ると不利な点の方が多く、この設定は脚本の弱さにつながってしまった。400人を超える乗客が一人も行動を起こさないのも不自然だ。

荷物やチケットの半券など、娘の痕跡は完全に消され、果ては「娘さんは6日前に亡くなっています」と言われ愕然とする主人公。自分の記憶さえ信じられなくなったとき、娘が残した曇ったガラスに残した絵を見つける。思わずヒッチコックの名作「バルカン超特急」を思い出した。

□2005年 アメリカ映画 原題「Fligtplan」
□監督:ロベルト・シュヴェンケ
□出演:ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、他

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