プロデューサーズ コレクターズ・エディション [DVD]プロデューサーズ コレクターズ・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
コケる芝居を目指しても、やっぱり芝居に命を懸けてしまうのがショービズの人々。まったくヤクザな商売だ。オリジナルの監督メル・ブルックスが最後にチラリと登場。エンディングまで大笑い。

落ち目のプロデューサーのマックスはお人好しの会計士レオの「時にはショーが失敗した方が儲かる場合がある」とのひと言に目を輝かせる。出資者からかき集めた資金はショーがコケれば配当金を払わずにすむという抜け道だ。かくして、コケる芝居を実現すべく、最低の脚本と演出家、最低の役者探しが始まった…。

ミュージカルに再び光が当たりはじめたのは「ムーラン・ルージュ」あたりからか。「シカゴ」のオスカー受賞がとどめだが、ハリウッドのスターたちが、実は歌や踊りがすこぶる上手いことが分かったことの方が、日本の映画ファンには驚きだった。本作は、もともと映画で、それがブロードウェーに渡り、さらにミュージカル映画となった経緯がある。ほとんどが舞台版の役者で、驚くほど芸達者だ。

自分の懐を潤すため、最初からコケる芝居を打つなど不謹慎の極み。だが映画はそれをゴージャスな歌と踊りで笑いとばす。演目はナチ礼賛の「春の日のヒットラー」だが、この劇中劇が最高に楽しい。出来ることなら全編通して見たいくらいだ。芝居はヒットラーをゲイ風に演じたことがウケてしまい、なんと大ヒットになってしまう。

映画版から加わったのは、頭がカラッポのブロンド美女役のユマ・サーマンと、ヒットラーを熱愛するアブナイ脚本家役のウィル・フェレル。二人ともとことん笑わせてくれる。ミュージカルが苦手という人は多いものだが、この作品は、あくまで上質のコメディ映画。見逃すとちょっと損だ。

□2005年 アメリカ映画  原題「The Producers」
□監督:ス−ザン・ストローマン
□出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、他

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