デイジー [DVD]デイジー [DVD]
◆プチレビュー◆
全編オランダロケの成果で、色彩の美しさは見所。だが、これが「インファナル・アフェア」のA.ラウの作品か?!ラストのアクション場面はさすがだが、切れ味はまるでない。

オランダ・アムステルダム。新進の画家であるヘヨンは、匿名でデイジーの花を贈ってくれる、まだ見ぬ人に恋していた。ある日、広場で似顔絵を描くヘヨンの前に偶然に、デイジーの花を持ったジョンウが客として現れる。彼こそ運命の人と確信するヘヨンだったが、実はジョンウはインターポールの刑事。そして彼が追う殺し屋こそ、デイジーの花の本当の贈り主パクウィだった…。

アンドリュー・ラウ監督と聞けばサスペンス・アクションを思い浮かべるが、そこはやはり韓国映画、極めてラブ・ストーリーの要素が強い作品になった。異国の地で巡り合った男女3人の運命を描くが、ロマンチックな設定をたっぷり盛り込んだ結果、切れ味は失われてしまっている。

一番の欠点はキャラが立っていないこと。特に凄腕の殺し屋であるはずのパクウィの性格付けがユルい。せっかくルックスの良いチョン・ウソンを起用するのに、なぜもっとクールに徹しないのだろうか。いくら一目惚れした女性のためとはいえ、潜伏先の田舎で橋など作っている場合か?おまけに、ずっと影から見守るはずがあっさりと姿を現してしまうとは。元気キャラが似合うチョン・ジヒョンも、こう控えめな性格では魅力は半減だ。そんな中、光るのはイ・ソンジェ。彼は善悪両方の人物を演じ分けられる性格俳優だが、劇中で心に傷を受けて悩む姿は誠実で好感が持てる。

ストーリーの展開に、オランダにロケする必要性などほとんど感じないが、スケールの大きさとゴージャス感はさすがだ。また、絵画の国オランダ独特の光が絶妙で、映像は光り輝き美しい。韓国、香港、オランダ。日本からは音楽で梅林茂が参加している。アジア映画のスケールはますます大きくなっているのだ。

□2006年 韓国映画 英語原題「DAISY」
□監督:アンドリュー・ラウ
□出演:チョン・ウソン、チョン・ジヒョン、イ・ソンジェ、他

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