世界最速のインディアン スタンダード・エディション [DVD]世界最速のインディアン スタンダード・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
元気じいさんが最高にカッコいい。他者とその好意を素直に受け入れ、自分の中で生かしていく姿に、人生のベテランの知恵と余裕が見えた。勇気をもらう実話。 【60点】

ニュージーランドの田舎町に住む老人バート・マンローはバイク狂。国内では数々の記録を保持しているが、自ら改造したバイクを駆って、米国ボンヌヴィルの大会で行われるレースの世界記録に挑戦することに。NZからLA、ユタ州と無謀な旅をする。様々なトラブルに見舞われながら、ついにライダーの聖地に立つのだが…。

世は高齢化社会。年寄りは少々のことでは枯れず、元気で生意気だ。多少健康状態に問題はあれど気合で突っ走る。バート・マンローはそんな“元気じいさん”のチャンピオン。何しろ、60歳を越えてからバイクの世界最速記録を作る年寄りなど、なかなかいない。名優のアンソニー・ホプキンスが、ユーモアたっぷりに老ライダーを演じてみせた。

インディアンとは伝説的なバイクの名称だ。魚に似た流線型のフォルムは、ちょっとレトロなSFのよう。バートは実生活ではかなりの変人だし、言動もムチャが多い。だが、自由な精神を持ち、自分の夢を信じてあきらめない彼の姿勢が、いつのまにか周囲をも動かし、困難を乗り越えていく。「ゆずれない、絶対的に好きなもの」がある人間は強いのだ。

そんな男を主人公に持つこの映画には、悪い人が登場しない。徹底的に性善説なのだ。なぜなら、バートじいさんのように生きたいと皆、心の中で思っているから。おとぎ話のような物語だが、40年以上も愛車を改造しスピードに挑み続ける彼の努力は本物。バイク乗りではなくとも、生涯現役で頑張らねばならない!と、本気で思う。見終われば、塩の平原ソルトフラッツを駆け抜けるバートの姿が、目に焼き付いていた。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)老人パワー度:★★★★★

□2005年 ニュージーランド・アメリカ合作映画 
□原題「THE WORLD'S FASTEST INDIAN」
□監督:ロジャー・ドナルドソン
□出演:アンソニー・ホプキンス、ダイアン・ラッド、ポール・ロドリゲス、他

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