スモーキン・エース [DVD]スモーキン・エース [DVD]
◆プチレビュー◆
まさに先読み不能!タランティーノやガイ・リッチーが好きな人なら、必ずハマる。小品ながら豪華キャストのハイパー・アクション・ムービーだ。 【65点】

マフィアの真似事をして失敗、窮地に陥ったマジシャンのエースが、大物を逮捕するべく証人としてFBIと司法取引を行う。本職のマフィアがこの裏切りを見逃すわけはなく、彼の命に莫大な賞金を賭けた。1人のターゲット、7人の殺し屋、報酬は100万ドル。タホ湖畔のホテルの最上階に身を隠すエースを狙って、世界中からトンデモナイ殺し屋たちが集結する…。

決して大作ではないし、物語の骨格も極めてシンプル。だが映画ファンがフフフとひそかに喜ぶクセ者キャストが集まった。そんな素材を才能ある監督が料理すると、意外な味付けの一皿ができるもの。監督のジョー・カーナハンの手腕は、地味ながら秀作のサスペンス「NARC  ナーク」で確認済みだ。血しぶきが舞うバイオレンス・アクションでクライム・サスペンス、ぶっちぎりの1時間48分である。

何しろキャラが立ちまくっている。殺し屋たちは、変装の達人、拷問のプロ、セクシーなスナイパー、血に飢えた3兄弟、正体不明の謎のスゴ腕など。殺し屋などという職業柄、普通じゃないのは仕方ないが、こいつらはヤバすぎる。その他、FBI、弁護士、保証人なども一筋縄ではいかない者ばかり。ジャンキーの小男を殺し屋が狙い打ちにする“小さな”種から、終盤にどえらいオチの花が咲き、観客を驚かせる。かなり複雑な種明かしなので、しっかり集中して見てほしい。

キャラクターは皆、メリハリはあるものの、1発撃たれたら1000発返すようなエキセントリックなやつらばかりで、感情移入は難しい。そんな中、グラミー賞受賞シンガーのアリシア・キーズ演じる女殺し屋は、銃弾の雨の中で愛を知る。唯一、「彼女のこれからが知りたい」と思うキャラで、記憶に残るだろう。もちろんルックスのかっこよさもピカイチだ。「暗殺者がいっぱい」などといういかにもB級テイストの副題に惑わされてはいけない、ただのアクション映画かと思って見たら大火傷しそうな1本だ。返り血を浴びる覚悟で臨みたい。

 (シネマッシモ評価:★5つが満点)アドレナリン全開度:★★★★☆

□2007年 アメリカ映画 原題「SMOKIN' ACES」
□監督:ジョー・カーナハン
□出演:ジェレミー・ピヴェン、ベン・アフレック、アリシア・キーズ 、他

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