アドレナリン [DVD]アドレナリン [DVD]
◆プチレビュー◆
命をかけて興奮し続けるというおバカな設定の快作。タフガイの主人公がお尻丸出しの病院服で戦うなんて前代未聞。ナンセンスな展開がたまらなく楽しい。 【50点】

シェブは凄腕の殺し屋。ある日、目を覚ますと宿敵のヴェローナから「おまえに毒を盛ったから、後1時間で死ぬよ〜ん♪」とビデオメールが。あせるシェブは、なじみの医者から「アドレナリンを出し続ければ、毒の作用を遅らせることが出来るかも」と聞かされ、あらゆる方法で興奮状態を維持しながら、LAの街を走り回る。果たして解毒剤は見つかるのか?敵の黒幕は誰なのか?!

主人公シェブは生き延びるため、興奮してアドレナリンを出し続ける。この設定だけで天才的なおバカである。まずは、ケンカにドラッグ。お次は強盗、自分への暴力。警察とカーチェイスをやるかと思えば、激辛のお菓子を食べたり。命がけとはいえ、よくまぁ思いつくモンだ。あげくの果ては、公衆の面前で恋人イブを押し倒して、コトに及ぶ。ムチャクチャを通り越してシュールである。クールな役が多いジェイソン・ステイサムだけに、彼がアセりまくる姿は見ものだが、事情を知らないのんきな恋人の言動が大いに笑わせる。追っ手を殴り倒すシェブの遠景の手前で、のんびりリップグロスを塗るイブの図は、かなりウケた。いっそ彼女のおとぼけと、シェブのファイティングを最後まで対比させてもおもしろかっただろう。

怒涛のアクションは随所に笑いを盛り込み、チープながら多彩で楽しめる。特に、クライマックスの空中での格闘は大迫力だ。この場面にたどり着く頃には、いったい何のためにシェブが興奮し続けているかなど、もうどうでもよくなっていた。馬用の毒を盛られたくせに、弱る気配もなく元気一杯で暴れるシェブは、まさに映画の主人公にふさわしい。

シェブの周りの組織は、秘密や裏切りがいっぱいで、事態は結構ややこしい。黒幕は意外な形で現れる。原題の「CRANK」とは俗語で麻薬の意。ノンストップアクションと徹底した内容のなさで飛ばしまくる、B級映画の心意気に拍手だ。さんざん引っ張っておいて、あっけないラストでキメるところが、また良い。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)おバカ度:★★★★☆

□2006年 アメリカ映画 原題「CRANK」
□監督:マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー
□出演:ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート、ホセ・パブロ・カンティージョ、他

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