続 荒野の用心棒
続 荒野の用心棒
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」がオマージュを捧げている作品がこれ。西部劇好きの間では、この映画を“ベスト・オブ・マカロニ”とする人が多い。マカロニ・ウエスタン特有の、暴力とお色気をきっちり抑え、お約束の皆殺しへとなだれ込む。
物語は、流れ者で早撃ちのガンマン、ジャンゴが、メキシコ国境の街で、アメリカ人のジャクソン少佐一味と、メキシコ反政府運動側のウーゴの軍団との争いに巻き込まれるというもの。悪人ばかりが登場する設定に迫力があり、主人公ジャンゴですら、男気あふれるキャラではあるが、決して善人ではない。
この映画の歴史的意義は、そのユニークな状況設定と意表をつく描写にある。そもそも、カラカラに乾いている気候の西部にもかかわらず、土地は常にぬかるんでいて、そこに棺桶をひきずりながらやってくる主人公ジャンゴという冒頭のビジュアルが強烈だ。棺桶の中には、必殺の武器が隠されている。映画の中の、棺桶の使い方を根底から変えたと言っていいだろう。鞭で打ち、耳をそぎ、手を砕く。血まみれの暴力描写の連打がいかにもマカロニ。泥中格闘や機関銃による大殺戮など過剰にも見えるほどサービス満点だ。
若きフランコ・ネロの青い瞳が印象的で、ジャンゴという映画史上の名キャラを生み出した作品として記憶される名作。ラストシーンの、墓場での十字架を使った必殺の逆襲は、何度見ても胸が熱くなる。
ちなみに原題の「ジャンゴ」で、ニューヨーク近代美術館に永久保存されていることも有名。余談だが、セルジオ・レオーネの「荒野の用心棒」とは全く関係のない作品で、監督は、同じセルジオでも“もう一人のセルジオ”ことセルジオ・コルブッチ。なぜ「続」かというと、単に日本で同じ配給会社だったこと、「荒野の用心棒」がヒットしたので、あやかったという安直な理由だそうだ。こういうまぎらわしい題名が映画ファンを混乱させる。今から発売されるDVDだけでも、原題の「ジャンゴ」にしたらどうだ?!と真面目に提案したい。
あまりにも有名な主題歌は、「イル・ポスティーノ」でアカデミー賞を受けた、映画音楽界のマエストロ、巨匠ルイス・エンリケ・バカロフの作曲によるものだ。歌詞の最後には「…さすらいの旅は果てしなく続く」とある。シブい!
出演は、フランコ・ネロ、ロレダナ・ヌシアック、エドゥアルド・ファヤルド、他。
(1966年/セルジオ・コルブッチ監督/原題「Django」)
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いろいろなウエスタン映画の場面を断片的にしか覚えてないのですが、棺桶ズルズルも覚えています。
題名に「荒野の〜」「〜の用心棒」「続〜」がついていて、ややこしかったなぁ〜。「荒野の一ドル銀貨」のジュリアーノ・ジェンマがお気に入りでした。
「続 荒野の用心棒」、マカロニ・ウェスタンの名作です。
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の公開に併せて、
この作品のことも知ってほしくて、記事をUPしてみました。
「荒野の…」っていうタイトルもずいぶん流行りましたよね。
この映画、実は名作の割には知名度が低いのは、
「続」という題名がいけないんじゃ…と勝手に思ってます。
内容は名場面の連打ですが、
残酷シーンが多いのが困るんですよねぇ…(悩)。
ジャンゴ役のフランコ・ネロは、最近では
「ダイ・ハード2」で麻薬王をやってました。
悪役も似合うフランコ・ネロと違って、
ジュリアーノ・ジェンマは、あくまで“プリンス系”。
あげはさんってば、美形好みなんだから〜(笑)!


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