2008年05月06日

「旅先でビール」で旅気分5

大型連休も今日でひとまず終わり。今年は曜日の並びが良くなかったですね。
とはいえ、並びが良くても、人が大勢一気に移動する時期の旅行が苦手な私としては、GWは遠出はしないと決めてます。そんなとき思いついたのが、擬似旅行。
そうだ、旅の本を読もう。

旅先でビール
ということで、手にとったのが、旅行エッセイ「旅先でビール」。著者は評論家の川本三郎氏です。この作家の本は、映画関係は、職業柄、結構読んでいるんですが、旅に関するものを読んだのは初めて。これが、実にイイ感じの1冊でした。

読んでいて気分がいいとはまさにこういう本を言うんでしょう。
国内の小さな旅が、5月の薫風のようにつづられています。

私としては、超映画ツウで一級の映画評論家の氏が、さりげなく盛り込む映画ネタが読んでいてワクワクものでした。例えば、京都の大徳寺に清水宏監督のお墓があるとか、ホウ・シャオシェン監督の「珈琲時光」に登場するのは群馬県の上信電鉄の根小屋(ねごや)駅だとかという“映画的マメ知識”が添えられているのが嬉しくて。随所に表れる、日本の美しい風景への、あたたかいまなざしも好ましい。同時に、鋭い洞察力にしばしば驚かされます。

何より気に入っているのは、氏の文章の“やさしさ”でしょうか。
ちなみに常日頃、私が基準として考える「頭がイイ人の文章」というのがあって、それは、「難しいことを、やさしい言葉で、短く述べる」ということ。氏の作品は、この条件をパーフェクトに満たしているのです。しかも面白い。

川本三郎氏は、映画評論以外にも文芸評論や随筆など著書多数。プレス資料などにも多く寄稿されているので氏の文章に触れる機会は多いのですが、映画以外の、特に旅や町歩き系のエッセイには、間違いなくハマってしまいそう。激しくマイ・ブームの予感です。

そういうわけで、明日からは「旅先でビール」の続編(姉妹編?)のような扱いの「東京暮らし」に取りかかる予定。ウン、これもきっと素敵な一冊に違いありません。

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cinemassimo at 18:19 │Comments(0)TrackBack(0)clip!ひとりごと2008 
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