2008年12月29日

そして、私たちは愛に帰る

シビアな人間ドラマは、偶然を多用するが、それが決して安易なハッピーエンドにつながらないところが深い。ドイツとトルコを舞台に3組の親子の生と死がすれ違う物語だ。映画を支えているのは名女優ハンナ・シグラの存在感。ファティ・アキン監督はトルコ系ドイツ人監督で、派手さはないが繊細な演出が持ち味。父子や母娘の愛情と亀裂がさまざまな悲劇を生むが、それでもどこか希望を感じるから不思議。特にラスト、海を見つめる息子の後姿が素晴らしい。ドイツでのトルコ移民の問題や宗教事情など、日本人には分かりにくい要素もあるが、犠牲と許しが作品のテーマと考えると普遍的な物語に思えるはず。民族音楽も含め、じっくり味わうに価する作品だ。
Auf der Anderen Seite/The Edge of Heaven【75点】
(原題「The Edge of Heaven」)
(ドイツ、トルコ/ファティ・アキン監督/バーキ・ダヴラク、ハンナ・シグラ、ヌルセル・キョセ、他)
(音楽センス度:★★★★☆)


Auf der Anderen Seite/The Edge of Heaven

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cinemassimo at 00:16│Comments(2)TrackBack(4)この記事をクリップ!プチレビュー08下旬 
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4. そして、私たちは愛に帰る■最後はトルコで  [ 映画と出会う・世界が変わる ]   2009年04月10日 09:57
映画が始まり、スクリーンにプロダクションなどの紹介字幕を映し出しながらさざ波の音が聞こえる。これはラストでネジャットが父親のアリを待っているときの海辺のシーンにつながっていく。ネジャットが父親に渡した本は何というタイトルなのだろうか?ドイツで渡された本...
3. そして、私たちは愛に帰る■素晴らしいラストシーン!  [ 映画と出会う・世界が変わる ]   2009年04月05日 08:29
大学講師の息子と、その息子を男手ひとつで育てあげ、余生を娼婦と過ごそうとする父。トルコからドイツに出稼ぎに来て娼婦として暮らす母と、反政府活動家としてトルコを追われたその娘。その彼女を救うためイスタンブールに旅立つ女子大生と、彼女の身を案じながらも素直...
2. そして、私たちは愛に帰る  [ ★試写会中毒★ ]   2009年01月18日 14:10
満 足 度:★★★★★★★    (★×10=満点) 監  督:ファティ・アキン キャスト:バーキ・ダヴラク       トゥンジェル・クルティズ       ヌルギュル・イェシルチャイ       ハンナ・シグラ       ヌルセル・キョセ   
1. 映画「そして、私たちは愛に帰る」(2007年、独・トルコ)  [ 富久亭日乗 ]   2009年01月05日 07:09
     ★★★★☆  ブレーメンとイスタンブールを舞台に親子3組の 出会いと別れを描いたドラマ。 2007年カンヌ映画祭最優秀脚本賞。 原題は「Auf der Anderen Seite」、 英題は「The Edge of Heaven 」。      ◇  ドイツ・ブレーメン。 年金で暮らすトルコ移民A...
この記事へのコメント
1. Posted by 朝顔   2009年07月20日 16:59
5 やっと観賞出来ました。日本映画の上質な作品のような味わいがありました。ラストは「羊たちの沈黙」「隠された記憶」とも似ていますが、緊張感はあっても暖かさもあるのは素敵だったと思います。
2. Posted by まちこ   2009年07月20日 23:15
朝顔さん、コメントをありがとうございます。
「そして、私たちは愛に帰る」をお楽しみいただいたようで何よりです。

トルコ出身のファティ・アキン監督はヨーロッパでは大変な実力派。
日本での知名度はまだ低いんですが「愛より強く」が公開され静かな話題になりました。
海を見つめるラストシーン、とても良かったです。

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