2009年01月08日

2008年総括と2009年展望

ベスワス映画2008年の総評と2009年の展望を少し書いてみましょう。

その前に、昨年、鬼籍に入った主な映画人をここで少しご紹介して、ご冥福をお祈りします。

ヒース・レジャー(俳優)、チャールトン・ヘストン(俳優)、
シドニー・ポラック(監督)、ポール・ニューマン(俳優)、
市川崑(監督)、緒方拳(俳優)、水野晴郎(映画評論家)etc.

映画界の星たちがまた天国へ…。合掌。

◆2008年・映画界はこうでした
まず年明け早々の心配事は、ハリウッドの脚本家組合のストライキでした。ゴールデン・グローブ賞は、受賞者を簡単に発表するだけに留まりましたが、アカデミー賞は何とか通常通り開催されたのでホッとしたのを覚えています。
そのアカデミー賞の演技賞部門は4人全員が欧州の俳優たちが独占しましたっけ。
ジャンル的には、なぜか流行したのがカンフーもの。パンダがカンフーしたり、バスケと融合したり、くりくり頭の少年が中国と日本で活躍したり。結果は別として、柴咲コウちゃんもがんばりました(苦笑)。
ひさびさに帰ってきてくれたのは「インディ・ジョーンズ」。2008年の洋画部門を代表する大ヒットとなりました。ただし洋画で気を吐いたのはこの作品だけ。全米で大ヒットし、映画も秀作だった「ダークナイト」は日本では残念ながらふるいませんでした。それでも急逝したヒース・レジャーの鬼気迫る名演は忘れがたいものです。DVDでもいいので、ぜひ彼の雄姿(顔はほとんど白塗りですケド)を見てやってください。

一方、日本の映画界に目を向けてみると、「靖国」の上映禁止騒動が話題に。映画と政治の結託が不気味でしたが、久しぶりに一般の人々の関心が映画に向いたのも事実。ニュースでこんなにも話題になる映画は久しぶりでした。
それからベネチア映画祭に、宮崎駿、押井守、北野武の3人の監督の作品が同時にコンペ部門にノミネートの快挙。3本のうち、2本がアニメーションだったことも注目です。作風はまったく異なるものの、欧州での日本人監督の人気を物語るものでした。
海外で評価された作品としては、モントリオール映画祭でグランプリをとった「おくりびと」も忘れてはいけません。地味な題材ながらロングランヒットとなりました。
俳優では、浅野忠信が「モンゴル」に、伊勢谷友介と木村佳乃の二人が「ブラインドネス」に出演。共に、海外の映画祭に出品されましたが、日本人俳優の国際的な活躍も自然なスタイルになってきたと感じました。
興行収入という点では、東宝が興収新記録を樹立したこと。なんでも700億超らしいです!稼ぎ頭はやっぱり「崖の上のポニョ」と「花より男子ファイナル」でしょうか。日本映画の中で、いかに東宝作品が強かったかを物語る数字でした。

◆2009年・映画界はこうなるでしょう
日本映画、外国映画に限らず、人気TVドラマの劇場版や、続編・シリーズものが人気という流れが主流になりそう。待機している作品を見てもその傾向は明らかです。
話題の作品では何と言っても2008年封切が延期になった「ハリー・ポッター」の最新作。今年こそスクリーンで出会えるはずです。
3Dの流れも顕著に。「アイス・エイジ3」や「モンスターVSエイリアン」は3Dで公開。とは言っても、メガヒットとなる外国映画は2008年に続いてごく少数の予感。世界的な不況の中、安易なヒーローものがウケるとは思えず、かといって硬派な人間ドラマは映画祭での受賞などの付加価値がないとヒットしないというのが現実です。私としては、TVの劇場版という既視感のある、逆に言えば安心感だけが売りのような作品が好まれる傾向は、観客の嗜好が、攻めより守りの姿勢のようで気になります。
映画鑑賞に関しては、今年は金曜日公開の作品がグッと増えることに。金曜日以外の祝日公開などの作品もあるので、新作は土曜日公開という定説は変わってきます。これもアメリカの映画界との連動ということでしょうか。

◆2009年、期待の公開待機作品を、思いつくままに少しだけ紹介します。
「ターミネーター4」:ジョン・コナー役はクリスチャン・ベール。
「ドラゴンボール エボリューション」:原作ファンの反応やいかに?!
「ベッドタイム・ストーリー」:ディズニーのファンタジー・アドベンチャー。
「トランスフォーマー リベンジ」:今回もぶっ壊し大会か?!
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」:7月公開です、今度こそ!
「天使と悪魔」:「ダ・ヴィンチ・コード」の続編ですが、実は原作はこっちが先。
「バーン・アフター・リーディング」:コーエン兄弟の新作。
「スラムドッグ・ミリオネア」:ダニー・ボイルの新作。
「のだめカンタービレ」:大人気TVドラマを2部作で映画化。
「カムイ外伝」:主演は松山ケンイチ。
「相棒 鑑識・米沢守の事件簿」:大ヒットしたTVドラマの劇場版のスピンオフ作品。

などなど。配給会社のラインナップからおもしろそうなものを少しピックアップしてみました。ほんの一例です。期待の公開待機作品はまだいっぱいありますよ〜。
個人的に楽しみにしてるのは、リチャード・ギア主演の「HACHI 約束の犬」。
「ハチ公物語」のハリウッドリメイクで、動物好きの私は予告編を見ただけで泣いてしまいそうでした(爆)。ハチ〜、早く会いたい〜。

オスカーがらみでは、「ミルク」「フロストVSニクソン」「W.」などなど。
2009年の間に日本公開してほしいものですが、傾向としては実在の人物を描く作品が多いということ。「チェンジリング」や「ディファイアンス」も実話がもとの作品です。

さぁ、2009年も体力が続くかぎり、映画を見ます。
皆さん、こんな私にどうぞお付き合いください!!

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cinemassimo at 00:16 │Comments(2)この記事をクリップ!年間ベストテン 
この記事へのコメント
1. Posted by ラン時    2009年01月09日 10:06
まちこさん お久しぶりです。
昨日夕方娘に誘われて「マンマ・ミーア!」の試写会に行きました。
主演のメリルストリープの映画は、フランス軍中尉の女、めぐり会う時間たち、マディソン郡の橋、ミュージックオブハート等々いろいろ見ていますが、今回歌と踊りのある演技を見てまたも驚き!衰えませんねえぇ〜 また新たな役の幅をひろげたなぁとファンの一人として嬉しくなりました。

アバの懐かしい歌が次々に〜そして何よりも「どんなことがあっても、笑っていよう。自分の人生がもっと好きになる。」とあるように内容もしっかり心が温まり明るくなる映画ですね。出演するスターもコリンファース、ピアース・ブロスナン・・・も歌に踊りに初挑戦かなあ?

とても楽しい映画で、私は今年のベストテンに入る作品だと得点高い評価です。
まちこさんのご感想を是非お聞かせ下さい!マンマ・ミーナ!!
2. Posted by まちこ    2009年01月10日 00:08
ラン時さん、コメントをありがとうございます。
「マンマ・ミーア!」をお楽しみいただいたようで何よりです。

メリル・ストリープ、本当に多才な人ですよね。吹き替えなしであれだけ歌うのはたいしたモンです。この人の歌声をはじめて聴いたのは「今宵、フィッツジェラルド劇場で」。この時はカントリーの曲を1〜2曲だけ歌ったのですが、あまりに上手いので驚いた記憶があります。

「マンマ・ミーア!」、ハジケまくりの楽しいミュージカルですよね。1/30(金)公開ですので、その後に、必ず記事をUPします。感想は、その時ぜひ読んでください。

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