2009年11月15日

Disney's クリスマス・キャロル

誰もが知るディケンズの名作が、最新技術を駆使したユニークな映像で蘇った。家族も持たず、人との絆も信じられず、ただ金銭欲を満たすために生きる老人スクルージ。街一番の嫌われ者の彼のもとに、クリスマス・イブの夜、元ビジネス・パートナーの亡霊が現われ、スクルージに「過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す3人の亡霊にとりつかれる」と予言する。翌日から一夜ずつ現われた亡霊と共に、彼が見たものとは…。

俳優の演技をデジタル化する“パフォーマンス・キャプチャー”は、実写でもアニメでもない不思議な手触りの映像だ。ゼメキスは「ポーラー・エクスプレス」や「ベオウルフ」でもその技術にこだわった。今回、主人公をはじめ一人7役を演じるのはジム・キャリー。この人の多芸ぶりと表現能力は、複数の役を演じることに向いている。物語は、有名なものだが、不安と不況の現代にこそ、この物語の持つ「あたたかい心を忘れないで」というメッセージが必要だというのがゼメキス監督の言わんとするところだ。金がすべての嫌われ者が、究極のタイムトラベルによって、自分の孤独と周囲の親切や困窮に気付いていく姿を、順を追って描く。最新デジタル技術の冴えを見せるのは、灯のような過去のクリスマスの亡霊の表現。変幻自在のその姿は幻想的だ。だが映像が全体的に予想以上におどろおどろしく、ホラー・ファンタジーのようだったのが意外。子供にとってはちょっと怖いかも…と心配になる。ひどいことをすると怖い目に遭いますよという昔ながらの教訓という意味ではオーソドックスな手法なのだが。終盤、主人公がいきなり“いい人”になり改心するのはいかにも教訓めいていて少々鼻につくが、クリスマスの物語にこれ以外の展開は許されない。素直に聖夜を祝うためにも。
クリスマス・キャロル (竹書房文庫)【60点】
(原題「Disney's a Christmas Carol」)
(アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、他)
(教訓度:★★★★☆)


クリスマス・キャロル (竹書房文庫)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)



cinemassimo at 00:07│Comments(0)TrackBack(11)この記事をクリップ!プチレビュー09下旬 
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
11. Disney's クリスマス・キャロル  [ You got a movie ]   2009年11月21日 09:36
監督   ロバート・ゼメキス キャスト ジム・キャリー      ゲイリー・オールドマン      コリン・ファース      ロビン・ライト・ベン 「ロマンシング・ストーン秘宝の谷」「バック・トウ・ザ・ヒューチャーシリーズ」「フォレスト・ガンプ」「コンタク...
10. Disney's クリスマス・キャロル・・・・・評価額1600円  [ ノラネコの呑んで観るシネマ ]   2009年11月20日 23:06
「Disney's クリスマス・キャロル」は、デジタルアニメーション映画の世界で、独自のスタイルを追求しているロバート・ゼメキス監督による最新〓..
9. Disney'sクリスマス・キャロル  [ 悠雅的生活 ]   2009年11月20日 22:24
神の祝福を。すべての人々に。
8. Disney's クリスマス・キャロル  [ yanajunのイラスト・まんが道 ]   2009年11月20日 14:33
映画『Disney's クリスマス・キャロル』は、ロバート・ゼメキス監督がチャールズ・ディケンズの小説を映画化した作品です。先日、劇場に観に行きました。●導入部のあらすじと感想
7. Disney’s クリスマス・キャロル  [ 佐藤秀の徒然幻視録 ]   2009年11月19日 21:08
公式サイト。チャールズ・ディケンズ原作、ロバート・ゼメキス監督、ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、コリン・ファース、ボブ・ホスキンス、カラム・ブルー、ダリル・サバラ、フェイ・マスターソン、レスリー・マンヴィル。1842年のロンドン....
6. ★「DISNEY'S クリスマス・キャロル」  [ ★☆ひらりん的映画ブログ☆★ ]   2009年11月19日 01:51
今週の平日休みは、シネマイレージ会員の鑑賞ポイント6点と300円払って、 日本語吹き替えの3D版を鑑賞。 予告編もバシバシ飛んでくる3Dの「カールじいさん〜」と「アバター」だった。
5. Disney’s クリスマス・キャロル / Disney's a Christmas Carol  [ 我想一個人映画美的女人blog ]   2009年11月18日 01:26
今年は〈3D映画元年〉らしいけど、コレ観るなら絶対、3Dで {/ee_1/} この時期観たくなる、大好きなクリスマス映画のひとつに「ポーラーエクスプレス」{/kirakira/}がある。 そのロバート・ゼメキス監督の最新作は ジム・キャリーときいて楽しみに待ってました〜♪ (本人の...
4. Disney's クリスマス・キャロル  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2009年11月16日 23:32
チャールズ・ディケンズの名作をフル3DCGで映画化。監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや『ベオウルフ/呪われし勇者』で3DCGの鬼才ロバート・ゼメキス。またパフォーマンス・キャプチャーでの出演にジム・キャリーやゲイリー・オールドマンといった...
3. 映画『Disney'sクリスマス・キャロル(3D)』★拝金主義を戒める精神訓話  [ コソダチP's 光速L(気分は冥王星)SQ ]   2009年11月16日 10:47
 19世紀イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『ポーラー・エクスプレス』のロバート・ゼメキス監督ロバート・ゼメキス監督が、モーション・キャプチャーCGアニメーシ...
2. クリスマス・キャロル  [ Akira's VOICE ]   2009年11月15日 10:45
お金は大事やけど,人間愛はもっと大事。  
1. Disney'sクリスマス・キャロル  [ ★YUKAの気ままな有閑日記★ ]   2009年11月15日 10:23
フェイントで鑑賞―【story】守銭奴で、家族を持たず、誠実な使用人ボブ(ゲイリー・オールドマン)やたった一人の甥(コリン・ファース)どころか、全ての人との繋がりに背を向けて生きるスクルージ(ジム・キャリー)は街一番の嫌われ者。あるクリスマス・イブの夜、かつて...

コメントする

名前
URL
 
  絵文字