武士道シックスティーン [DVD]武士道シックスティーン [DVD]
女の子だってやるときはやる!剣道を通して友情や人生を学んでいく二人の少女の青春物語は、若手実力派女優二人の演技合戦が魅力だ。剣道の中学チャンピオンの磯山香織は、大会で無名選手の甲本早苗にリズムを崩され敗戦を喫してしまう。甲本を倒すため同じ高校に進学するが、その選手は両親の離婚で名前は西荻に変わっていた。しかも彼女は“剣道は楽しむため”がモットーのお気楽少女で、強引に試合を申し込んでも逃げてばかり。拍子抜けしながらも悔しさが忘れられない香織は、早苗を鍛え直そうとするのだが…。

成海璃子と北乃きい。10代女優のエース的存在の二人はまったく個性が異なる。本作で演じる役も同様で、剣道一筋の香織は勝つことだけを目標にし、言葉は男言葉、弱い選手を見下し、昼休みには宮本武蔵の「五輪書」を読みふける。硬派というより女子高生として浮いた存在だ。一方、早苗は、無心で竹刀を握るものの、勝ちたいというより負けたくない気持ちが高じて逃げ足だけは絶妙で、フットワークが軽い。そんな二人が互いの影響で化学反応を起こし、変わっていくプロセスがいい。早苗の提案で剣道からしばし離れ、ケーキバイキングやゲーセン、プリクラを体験。可愛いサンダルをおそろいで履く二人のコミカルなシークエンスは、まるでデートのようで見ていて微笑ましい。香織は、武道は勝負だけではないことを悟り、早苗は真剣勝負の醍醐味に目覚めていく。剣道部の顧問が言う「折れる心」は香織だけが学ぶことではなく、早苗にも必要な生きるための極意だ。10代のまっすぐな少女たちが、剣道を通して、家庭の問題や友情に向き合い、剛と柔を学びながら成長する姿は、好感度大。何より、武士道という古風なスピリットをミニスカートの制服を着た美少女たちが体現するギャップが面白い。剣道については私は素人だが、すさまじい大声と一瞬の静の動作の美しさに驚いた。女の子の友情を“男らしく”描いたこの映画、女子高生なのに恋愛度が低いのはちょっぴり物足りないが、メン!ドウ!という掛け声もすがすがしいさわやかな作品になった。
【65点】
(原題「武士道シックスティーン」)
(日本/古厩智之監督/成海璃子、北乃きい、石黒英雄、他)
(闘魂度:★★★★☆)


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