エクスペンダブルズ [Blu-ray]エクスペンダブルズ [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
アナログ感覚で勝負する豪華キャストのアクション映画。悪役に大スターがいないのが惜しい。 【50点】

 バーニーは最強の傭兵軍団“エクスペンダブルズ”のリーダー。ナイフの達人のリーやマーシャルアーツの天才のヤンらと共に危険な仕事をこなしてきた。ある日、謎の人物から、南米の島国ヴィレーナで圧政を敷いている独裁者の殺害依頼が舞い込むが…。

 監督・脚本・主演を務めるシルベスター・スタローンが、映画界でいまだアクション俳優のトップとしてリスペクトされていることが、この作品で証明された。何しろ、彼のツルの一声で、主演級のスターたちが大集合している。スタローンの脇を固めるのは、ジェイソン・ステイサムとジェット・リー。ブルース・ウィリスと現カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーの二人がアクションを披露しないのは残念だが、その代わりに格闘界からスターが参加して暴れまくる。よくまぁこれだけの面子が揃ったものだ。この映画、全員がセンター・フォワードのサッカーチームのようで、無論、フツーの試合、すなわち物語重視の作品は成り立たない。

 独裁者をやっつけるために大暴れ。ストーリーを説明するならばこれだけで事足りる。一応、CIAがらみの陰謀はあるものの、そのことを深く追求するわけでもない。一応、島の下調べには行くものの、本番に向けての上手い作戦があるわけでもない。いいのか、これで?! いいのである!目的は各々のスターに見せ場を用意しつつ、シンプルな勧善懲悪で溜飲を下げること。ヘタに複雑な物語などないほうが気分がいい。アクションは、これまたいまどき珍しいほどアナログ感覚に満ちていて、CGやワイヤーアクションはいっさいなし。肉弾戦と火薬が炸裂し、陸、海、空と縦横無尽に飛び回る。

 男臭い豪華キャストの中で、ひと際おいしい役は、刺青師ツール役のミッキー・ロークだ。元エクスペンダブルズの最強戦士で、今はバーを経営する彼は、皆が疲れた体を癒す港のような存在だ。争いの虚しさを誰より知るツールだが、それでも戦わずにはいられない男たちを温かく見守っている。だからこそ、女に裏切られたとき、友と決別するとき、命懸けの仕事を追えたとき、エクスペンダブルズはここに帰ってくる。自身も元ボクサーだったロークは、やろうと思えばアクションもこなせただろう。だが“静”に徹したことが逆に筋肉合戦の娯楽作の中で、いぶし銀のように光った。残念なのは、悪役にスタローンと同等レベルの俳優を配せなかったこと。ドルフ・ラングレンが一瞬“狂う”が、結局は…という程度では物足りない。やはり魅力的な悪役がいてこそヒーローは輝くものだ。いくら単純な物語でも、そこだけは押さえてほしかった。

 エクスペンダブルズとは消耗品の意味だ。老いたりとはいえスタローン健在を印象付けた夢の競演、これだけのコマは二度とは揃わないかもしれないが、続編の期待は高まる。大味だが目的がはっきりしているこういうアクション映画こそ活劇の醍醐味。日常のモヤモヤなど、どこかへ吹っ飛ばしてくれる。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)命知らず度:★★★★★

□2010年 アメリカ映画 原題「THE EXPENDABLES」
□監督:シルヴェスター・スタローン
□出演:シルヴェスター・スタローン、ジェイスン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、他


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