エンジェル ウォーズ Blu-ray & DVDセットエンジェル ウォーズ Blu-ray & DVDセット
アキバ系ガールズ・アクションファンタジーは、いかにもザック・スナイダー印のけれん味にあふれている。ストーリーよりキメポーズの絵作りに賭ける情熱は本作でも健在。しかも今回はなぜか日本テイストがてんこ盛りなのだ。

無実の罪をきせられた上に精神病院送りになった少女ベイビードールは、暗い現実から逃れるために想像の世界を作り出す。バーチャル兵器を使いこなす4人の仲間とともに、5つのアイテムを求めて戦いに挑むのだが、自由を求める彼女たちの前には、サムライや悪魔など屈強な敵がたちはだかる…。

ストーリーは激しくうねりながら破綻を繰り返すのだが、すべて「これは想像上の世界」と言えば許される。こんな免罪符を手に入れたからには、もはやザック・スナイダーを止められるものは誰もいないだろう。美少女5人が、変化に富んだ状況の中で、着々と敵をクリアしながら戦うストーリーは、RPGのゲームのようだ。当然、キャラクターは日本製のフィギュア的な風貌なのだが、可愛いだけでなくセクシーでタフなところが米国好みである。セーラー服やナースの衣装のコスプレ美少女たちが、マシンガンや日本刀を手に、巨大なサムライ、ゾンビ、ナチス軍団らを相手に超絶バトルを繰り広げる。物語をまじめに追うのを早々にあきらめれば、とびきりの長さと密度のまつげにフワリと舞い落ちる雪のように、記憶に焼き付く鮮烈なビジュアルを存分に楽しめるやずだ。ベイビードールが戦う世界は、自ら望んで落ちたウサギの穴。自由を求めた先に何があるかということよりも、空想の世界で存分に戦うことが、現実で絶望に囚われた少女たちの存在証明なのである。5つのアイテムの5番目とははたして何を指すのか。それが分かったとき本当の自由の意味を知るという仕掛けだ。ハリウッドの次世代を担うであろう若手女優たちのコスプレ・アクションに注目。個人的には、渋い脇役スコット・グレンが何気なく登場するのが嬉しい驚きだった。
【50点】
(原題「SUCKER PUNCH」)
(アメリカ/ザック・スナイダー監督/エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェナ・マローン、他)
(けれん味度:★★★★★)
 チケットぴあ


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
エンジェル ウォーズ@ぴあ映画生活