デビル [Blu-ray]デビル [Blu-ray]
低予算で小規模なホラー映画だが、意外にも楽しめるソリッド・シチュエーション・ホラー。確信犯的きわもの監督M・ナイト・シャマランが、裏方に徹したのが良かったのだろう。

高層ビルから男が転落死し、現場に急行したボーデン刑事は、状況から自殺と判断する。だが同じビルのエレベーターが突然急停止し、5人の男女が閉じ込められるというハプニングが発生。ボーデンは事態の収拾を図るが、5人のうちの一人が不可解な状況で死亡する。照明が消えるたびに一人、また一人と無残な死を遂げていく中、ボーデンや警備員の男たちは、人間ではない“何か”の存在を感じ始める…。

この作品は名作「シックス・センス」以降、ファンの期待を裏切り続けている鬼才M・ナイト・シャマランの原案を、将来有望な若手監督が映画化するプロジェクト「ザ・ナイト・クロニクルズ」の第1弾だ。密室劇の定番の、それぞれの隠された秘密が暴かれていくサスペンスに、オカルト要素がからみ、控えめなショックシーンを交えながら描いていく。エレベーターも止まり携帯もつながらない中、監視カメラだけが作動するというまことに都合がいい設定の中、次々に不可解な惨劇が起こるのだが、エレベーターの中の様子を、刑事たちが監視カメラ越しに見守るという見せ方が上手い。ただ見ていることしかできない状況は、そのまま観客のスタンスと重なっている。この世ならぬ何かの正体は、タイトルからしてすでにネタバレ状態なのだが、果たして誰が…?という謎は、登場人物に有名スターがいないことがかえって幸いし、このサバイバル劇の興味を最後まで引っ張ってくれる。5人の男女は意図的に集められているのだが、それを見る側にもまた理由があった。これが最後の最後で上手いオチになって効いてくる。シャマラン得意のブッ飛んだどんでん返しがない分、こじんまりとまとまった感はあるが、インディーズ作品としてはかえって作品が締まり、印象は悪くない。悪魔の存在を信じるということは、逆に言えば神の存在を信じるということ。それを象徴するかのような、大都会を逆しまにしたオープニングにセンスを感じた。
【60点】
(原題「DEVIL」)
(アメリカ/ジョン・エリック・ドゥードル監督/クリス・メッシーナ、ローガン・マーシャル=グリーン、ジェフリー・エアンド、他)
(残酷シーン度:★★★☆☆)
チケットぴあ


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