ハードロマンチッカー【DVD】ハードロマンチッカー【DVD】
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暴力の中に“切なさ”と“刹那さ”が混在する青春映画「ハードロマンチッカー」。金髪オールバックの松田翔太の熱演が光る。

山口県下関市。在日韓国人2世で、高校を中退したフリーターのグーは、幼い頃からの知り合いのヤクザの庄司から、危険な“何か”を渡されたり、顔なじみの刑事の藤田にからまれたりしながら、日々を過ごしていた。そんなある日、後輩の辰とマサルが敵対関係にある高校生の家に殴りこみ、人を殺してしまう。事件の真相を探るグーは、暴力の連鎖に巻き込まれていくが…。

閉塞的な町の空気とケンカに明け暮れる荒れた青春。どことなく昭和の香りが漂う設定だが、時代は現代だ。下関には、多くの在日韓国人が住んでいて、グーも在日2世。だが彼は顔は広いのだが、日本人とも在日とも、ヤクザとも警察ともツルまず、一匹狼として生きている。この役には、グ・スーヨン監督自身をはじめ、監督の周囲にいた多くの血の気の多い男たちの姿が投影され、ミックスされているという。グーが誰ともツルまずにいるのは、国籍とは関係ない、自分の内側から湧き上がってくるアイテンティティーを探しているから。主人公の背景は、暴力、セックス、クスリ、ヤクザ組織など、ディープな要素に埋め尽くされていて、自分探しにはヴァイオレンスというツールしか通用しない。そんなグーは、まるで群れから離れて吠える獣だ。物語では暴力に明け暮れる男たちがどこかに純情を隠し持っているのに対し、女たちは徹底してリアリスト。グーの祖母を演じる名女優の淡路恵子の抜群の存在感が、このトンガッた青春ヴァイオレンス映画を引き締めている。冒頭から炸裂する東京スカパラダイスオーケスオラの音楽が、エネルギッシュでクールだ。
【65点】
(原題「ハードロマンチッカー」)
(日本/グ・スーヨン監督/松田翔太、永山絢斗、柄本時生、他)
(ヴァイオレンス度:★★★★★)
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