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◆プチレビュー◆
大スターが本気で挑むスパイ・アクション「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」。これぞエンタメの王道だ。 【75点】

 ロシア・クレムリンで大規模な爆破テロが発生する。事件の容疑をかけられたイーサン・ハントと彼のチームは、米大統領が発令した“ゴースト・プロトコル(架空任務)”によって、極秘諜報機関IMFの存在そのものを抹消され、スパイの称号を剥奪されてしまう。さらなるテロを防ぐため、何より自らの汚名をはらすため、彼らは中東のドバイへと飛ぶことになるのだが…。

 「ミッション・インポッシブル」は、もともとは60年代の人気TVシリーズ。それをトム・クルーズ主演でゴージャスに映画化したものだが、今や“トム・クルーズの”ミッション・インポッシブルと言っても過言ではない。毎回大ヒットを飛ばすシリーズの、5年ぶりの新作は、イーサンがテロ容疑をかけられ、孤立無援の中、核による世界滅亡を企てる首謀者を追うというもの。さらに、結束すべきチームで内部抗争が起こるという、予測不可能な展開だ。

 だが、この最難関のミッションは、よくよく目を凝らして見ると、核の発射コードを奪うという、映像的には実に見栄えのしないもの。それなのに、映画を見ている間は、地味だなどとは、微塵も感じさせないから、たいしたものである。モスクワ、ドバイ、インドと、舞台は目まぐるしく変化し、大爆発や砂嵐の中でのチェイスと、ド派手なアクションを連打する演出は、息もつかせぬスピード感だ。演出の上手さに加えて、俳優の頑張りをあげねばならない。ドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”の壁面を登るシーンは最も手に汗を握る場面だが、何しろ地上828メートルで、大スター、トム自身が演じているのだ。そのプロ根性には頭が下がる。

 見所満載の本作だが、注目してほしいのは、空間の使い方と、ユーモアのセンスである。「レミーのおいしいレストラン」でオスカーを獲得した実力派ブラッド・バード監督が、初の実写映画を手がけているのだが、アニメ出身だけあって、空間を自由にとらえる感覚が素晴らしい。前述のブルジュ・ハリファの場面をはじめ、ベルトで電線をすべりながら車上に降りたり、立体駐車場でのバトルなど、縦方向へ伸びるアクションは秀逸だ。さらに、天才ハッカー役のサイモン・ペッグに三枚目を演じさせ、緊張感の中に、ほどよい笑いを加味したのもバードならでは。ハイテク・スクリーンの前でのとぼけたしぐさや、吸盤手袋の頼りなさなどは、最高のジョークだ。

 イーサン・ハントの命がけのミッションは、インドのムンバイでクライマックスを迎える。その熱演は、もはやトムとイーサンが同一人物に見えてしまうほど。ハリウッドのトップをひた走る“最後の大スター”クルーズは、演技にアクションに、プロデュース業にと、八面六臂の大活躍だ。49歳の今も変わらず、白い歯がまぶしいハリウッド・スターは、観客を楽しませるため、本気で映画に取り組んでいる。エンタメ映画の王道を生真面目に行く本作、掛け値なしに面白い。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)エンタテインメント度:★★★★★

□2011年 アメリカ映画 原題「MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL」
□監督:ブラッド・バード
□出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、他
チケットぴあ


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