ダーク・フェアリー [Blu-ray]ダーク・フェアリー [Blu-ray]
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ホラーというよりファンタジー色が強いサスペンス「ダーク・フェアリー」。欧米に伝わる歯の妖精がモチーフだ。

孤独で内気な少女・サリーは、両親の離婚で傷ついた心を抱えたまま、父アレックスと父の恋人キムが住む古い屋敷に引っ越してくる。その邸宅は、19世紀、家主の失踪によって100年近く放置されていた曰くつきの屋敷だ。ある日、サリーは、封印されていた地下室を発見し謎めいた扉を開けてしまう。そこには邪悪な魔物がひそんでいて、サリーに近づいて襲いかかる…。

オリジナルは、1973年のTVムービー「地下室の魔物」。残念ながらこちらは未見なのだが、「パンズ・ラビリンス」などで幻想的な美的感覚を発揮するギレルモ・デル・トロが強く思い入れる作品だという。そのデル・トロが製作した本作は、ホラーというよりダーク・ファンタジーの趣が濃い。欧米に古くから伝わる歯の妖精“トゥース・フェアリー”は、デル・トロが監督した「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」にも敵役として登場していた。親の愛を得られないと悩む孤独な子供というモチーフもいかにもデロ・トロらしい。本作の監督のトロイ・ニクシーは、もともとは「バットマン」などの作画を担当していたコミック・アーティスト。だからだろうか、登場する魔物のビジュアルは、デル・トロ好みのダークなクリーチャーに、リズミカルなアクションを加味した独特のテイストだ。ストーリーは、地下室のそのまた地下に住む魔物の封印を解いてしまい、惨劇が起こるというクラシカルなものだが、少女サリーを命がけで救うキムがたどる運命は、ゾッとする。今、私たちが住む現実とは別の、ダークな世界が常に存在し、その魔物はいつも闇の奥から人間をみつめているのだ。低予算ホラーらしい小品で、ほとんど怖さはないのだが、独特の映像美が楽しめる。
【55点】
(原題「DON'T BE AFRAID OF THE DARK」)
(米・オーストラリア・メキシコ/トロイ・ニクシー監督/ケイティ・ホームズ、ガイ・ピアース、ベイリー・マディソン、他)
(怖さ度:★★☆☆☆)
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ダーク・フェアリー@ぴあ映画生活