エジプトのピラミッドの真実をひも解くドキュメンタリー「ピラミッド 5000年の嘘」。さまざまな新事実と常識を超える発想に唖然。
世界4大文明の一つ、古代エジプト文明の象徴であるギザのピラミッドに関して、エジプトを専門とする考古学者のみならず建築や人類学、物理学などさまざまなジャンルの学者や研究者が新説を証言する。地理学、天文学の観点から、ついに驚くべき事実を導き出す。
もともとの発端は、第二次世界大戦以前に英国空軍によって撮影された写真から、ピラミッドが実は四面体ではなく八面体だったという事実が判明したことだったという。ピラミッド建造のセンセーショナルな実態を導いていく過程は、豊富な資料と証言で、時に荒唐無稽ながら、説得力があるものだ。全世界に点在する古代の巨大遺跡がある法則性で並んでいるのはなぜか。一部のスキもなく巨石を積み重ねるその技術とは?そもそも、ピラミッドは本当に墓として作られたのか??などの疑問が提示される。円周率、黄金数、メートル法などデータも多く、数学が苦手な私としてはちょっぴりツライのだが、それでもは数字に裏打ちされた説明で信ぴょう性はぐんと上がった。後半は作り手自身が言うように“想像”の域に入っていく。だが、歴史に想像の余地を加えることは、なんと楽しい作業だろう。無論「もし〜だったら」という仮定は、37年間に渡る調査と研究、6年間の徹底検証に裏付けされたもので、まったくの想像ではない。古代から未来へのメッセージという新説は、何ともロマンにあふれたものだった。ただ「私のブレインによれば…」と、情報源がはっきりしないというのは、少々いただけないが。ピラミッドは誰が何のために作ったのか?という素朴な疑問から、宇宙、そして地球の将来にまで想いを馳せる、壮大な夢物語へ。知的エンタテインメントと呼びたい異色のドキュメンタリーだ。
【55点】
(原題「THE REVELATION OF THE PYRAMIDS」)
(フランス/パトリス・プーヤール監督/ジャン・ルクラン、ギーメット・ アンドル、ジャン=ピエール・アダム、他)
(歴史ロマン度:★★★★☆)

・ピラミッド 5000年の嘘@ぴあ映画生活


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