ヤング≒アダルト スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]ヤング≒アダルト スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
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まったく成長しないヒロイン像が新鮮な「ヤング≒アダルト」。美人女優のセロンが演じるからこそ説得力がある。

メイビスは37歳でバツイチ。美人で才能もあるが、仕事はゴーストライターで、執筆中のヤングアダルト(少女向け小説)シリーズは人気が落ち目で打ち切り決定。新作の予定もない。そんな冴えない日々を送るメイビスのもとに、高校時代の元カレのバディから、生まれたばかりの赤ん坊の写真付きのメールが届く。バディとヨリを戻せば、輝かしいあの頃のようにすべてが上手くいく!そう信じ込んだメイビスは、故郷の街に舞い戻るのだが…。

幸せな元カレを不幸せと決めつけた上に、自分と結ばれる運命だと断言して暴走する勘違い女メイビス。イタい。イタすぎる!彼女の頭の中は、若く美しい学園の女王だったティーン・エイジャー時代で足踏みしているのだ。だが面白いことに、最初は不快でしかないこの自分勝手なヒロインが、やがて哀切を帯び、最後にはちょっぴり共感さえ感じるようになる。それは、大人になるにつれて持たねばならない“良識とあきらめ”を、ヒロインが徹底して拒絶して、彼女なりの価値観で踏ん張っているからだ。嫌われ者なのに愛すべきキャラクターという難役を演じるのは、シャーリーズ・セロン。いつもは、よれよれのキティちゃんのTシャツ姿でも、ビシッと決めればまだまだイケる美女役を、コミカルに、でも堂々と演じて素晴らしい。飲み友達で冴えない男マットとのいびつな関係と、それさえスパッと突き抜けたメイビスのラストの決断は、彼女が執筆するヤングアダルト小説の中の少女の声を借りた、メイビス自身の決意表明に思えた。まったく成長しないヒロインという特異なキャラと、毒があるのに温かい物語を作り出したディアブロ・コディの脚本は今回は冴えている。「マイレージ・マイライフ」で他人と距離を置いて生きる現代人の姿を独特のセンスで描いたジェイソン・ライトマン監督との「JUNO/ジュノ」コンビは、やはり相性が抜群だ。
【70点】
(原題「YOUNG ADULT」)
(アメリカ/ジェイソン・ライトマン監督/シャーリーズ・セロン、パトリック・ウィルソン、パットン・オズワルト、他)
(イタい度:★★★★★)
チケットぴあ

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