キリング・フィールズ 失踪地帯 Blu-rayキリング・フィールズ 失踪地帯 Blu-ray
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実在する犯罪多発地区を舞台にしたクライム・サスペンス「キリング・フィールズ 失踪地帯」。作品は地味だが、旬の俳優たちが豪華競演している。

テキサス州テキサスシティの殺人課の刑事マイクは、短気だが正義感が強い。NYから転属してきた相棒のブライアンは信心深く仕事熱心。そんな二人が担当するのは、少女失踪事件だ。懸命な捜査にもかかわらず手掛かりがつかめずにいたが、マイクの同僚で元妻が追う事件と彼らの事件が絡み合う。やがて新たに少女が犠牲になる事件が発生。さらに、ブライアンが気にかけ面倒を見ていた、保護観察中の少女アンが事件に巻き込まれてしまう…。

タイトルのキリング・フィールズとは、米国・テキサスに実在する犯罪多発地帯のこと。監督は、「インサイダー」や「ヒート」など、骨太の傑作で知られる巨匠マイケル・マンの実の娘アミ・カナーン・マンで、これが初長編監督作となる。ドライなタッチと重厚な演出は、徹底した作品世界構築で知られる父マイケル譲りだ。テキサスのさびれた田舎町や、湿地帯は、昼でもどこか薄暗く、そんな場所で暮らす少女たちが歌う縄跳び歌の歌詞は「油断するとゴブリン(鬼)に捕まるよ」と、何とも不気味。アンの母親は娼婦で、兄やその仲間も怪しげだ。母が商売をしている間はアンは家から追い出され、危険地帯をさまようしかない。犯人の目星が早々についてしまうことや、登場人物のキャラクター描写があいまいなこと、終盤に物語がバタバタと駆け足になることなど、不満はある。だが実際に60年前に起こった事件とは、このように矛盾をはらんだものだったのかもしれない。テキサスに実在する荒廃した犯罪多発地区の不穏な空気は、この暗いサスペンスの最大の持ち味になっている。「アバター」のサム・ワーシントン、「ツリー・オブ・ライフ」のジェシカ・チャスティンと、豪華なキャストが揃うが、何といっても、当時13歳だったクロエ・グレース・モレッツがいい。傷つきやすく、それでいてふてぶてしい表情が素晴らしく、作品毎にまったく違った顔を見せる彼女は多彩かつ多才。やはりただものではない。
【60点】
(原題「TEXAS KILLING FIELDS」)
(アメリカ/アミ・カナーン・マン監督/サム・ワーシントン、クロエ・グレース・モレッツ、ジェフリー・ディーン・モーガン、他)
(ダーク度:★★★★☆)
チケットぴあ

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キリング・フィールズ 失踪地帯@ぴあ映画生活