幸せの教室 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]幸せの教室 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
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トム・ハンクスの監督第2作「幸せの教室」。ハリウッドお得意のウェルメイドな作品で、安心してハッピーになれる。

地元の大型スーパーで同僚や常連客からも親しまれているベテラン従業員ラリーは、ある日突然、大学を出ていないという理由でリストラされてしまう。仕事が大好きだったラリーは落ち込むが、気を取り直して、心機一転、地元の大学に通うことに。年齢も境遇も異なる生徒が集まるキャンパス・ライフを満喫するラリーだったが、そんな彼が選択したスピーチクラスの教師のメルセデスは、私生活のトラブルもあり、教えることへの情熱をすっかり失った教師だった。ラリーとメルセデスの出会いは、やがてお互いの人生を大きく変えていくことになる…。

トム・ハンクスが1996年の「すべてをあなたに」以来の監督に挑んだ本作は、彼が短期大学に通った経験から着想を得たという。主人公が通うことになるコミュニティ・カレッジ(通称CC)とは、18歳以上で高校を卒業してさえいれば、誰でも入学できる米国の大学システムのひとつ。入学試験はないが、学生は自分の目的をしっかりと持って、さまざまなクラスを選択して単位を取得する。ラリーは経済学とスピーチクラスを選び、リストラ後の再就職に役立てようという考えだ。仕事のためのステップアップは、やがて元来前向きなラリーが、自分自身の可能性を再発見することにつながっていく。トム・ハンクスほど善人が似合う役者はそうはいないが、本作でも彼の好感度がストーリーに大きな説得力をもたらしている。仕事熱心で、逆境にもメゲす、新しい仲間たちと共にさっそうとスクーターを飛ばす前向きなラリーを見ていると、いつも仏頂面でアルコール片手に暴言を吐くメルセデスが、次第に教えることへの情熱を取り戻すのが自然に思えてくるのだ。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツはかつて「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」で共演し、今回も息があったところをみせる。物語は決して大それた成功物語ではない。失敗や悔いがある過去を美化もせず、否定もしない。欠点だらけの、でも愛すべき人間が、新しい自分に気付き、明日を信じるストーリーなのだ。ラリーとメルセデスの間に芽生えるロマンスも、控えめで上品。これから先の幸福を想像させる終わり方がさわやかで、余韻を残してくれた。
【60点】
(原題「LARRY CROWNE」)
(アメリカ/トム・ハンクス監督/トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、ブライアン・クラストン、他)
(健全度:★★★★☆)
チケットぴあ

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