ポテチ〔初回限定仕様〕 [Blu-ray]ポテチ〔初回限定仕様〕 [Blu-ray]
クチコミを見る
宮城県仙台市。空き巣を生業とする青年・今村は、同じ年、同じ日、同じ街で生まれたプロ野球のスター選手・尾崎の家に侵入する。今村の恋人・若葉は、さっさと金目のものを見つけて帰ろうと促すが、今村はなぜかテレビを見るばかりで動こうとしない。すると部屋に若い女性から、尾崎に助けを求める電話がかかってくる。ほっておけない今村は、その若い女性が待つ喫茶店へと向かうが…。

原作は、仙台市を拠点に活躍する人気作家・伊坂幸太郎の「フィッシュストーリー」に収録された同名中編小説。伊坂作品を過去にも多く映像化した中村義洋監督が、これまた伊坂作品には欠かせない俳優の濱田岳を主演に作った中編映画だ。空き巣の今村、おかしな縁で彼の恋人になった若葉、今村の先輩でクールな黒澤の3人を軸に、どこか奇妙な物語が展開する。何の関係もなさそうな物事、人物が、不思議な縁でつながっていくのは、伊坂作品でおなじみのモチーフだ。空き巣という悪事から始まり、無邪気な悪意、さらに出生の秘密までがからみ、筋書きは飽きさせない。若葉と今村の母・弓子のやりとりは唐突で、不自然に感じるのだが、クライマックスの野球の試合での、周到な“奇跡”へとつながる語り口は、絶妙だ。実は私は、伊坂幸太郎原作の映画は、根底にあるアンモラルな設定がどうにも性に合わないのだが、いつものスタッフ、キャストで、たった8日間で撮影されたというこの小品には、好感を持った。おそらく、無駄に冗長な映画ばかりが多い最近では珍しく、さっぱりとした味わいに仕上がっているからだろう。野球場のシーンでは、地元のボランティアのエキストラの方々が200名以上集まったという。多くの人に支えられた作品なのだ。
【50点】
(原題「ポテチ」)
(日本/中村義洋監督/濱田岳、木村文乃、大森南朋、他)
(さらり度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ポテチ@ぴあ映画生活