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家を買ったら動物園のおまけ付き!の驚きと感動の実話「幸せへのキセキ」。淡々とした演出が好感度大だ。

半年前に最愛の妻を病気で亡くしたベンジャミン。悲しみから立ち直れず、反抗期の息子とは心が通じない。新聞コラムニストの仕事も頭打ちの彼は、上手くいかない人生を刷新しようと、郊外の丘の上に立つ理想の邸宅を購入する。だがその物件には、閉鎖中の動物園を維持するという条件が付いていた。ベンジャミンは経験も知識もない中、ある思いを胸に動物園の再オープンを決心するが、資金難や農務省の検査など、数々の難題が降りかかる…。

「私たち、動物園を買いました」。そのものズバリの原題に驚くが、これは英国のコラムニスト、ベンジャミン・ミーの自伝を元にしたトゥルー・ストーリーだというからさらに驚く。映画では、経営難の動物園を立て直すパートは、少々上手く行きすぎなのだが、本作が軸足を置いているのは、人生すべてに後ろ向きになってしまった家族が、もう一度、絆を取り戻すドラマを描くことだ。同時に、勝気な美女が背中を押すことで、内向的な男性が奮起する、ウェルメイドなストーリーでもある。主人公のベンジャミンは、反抗期の息子とは母の死について正面から語ることを避けてきた。だが、年老いたベンガルトラの安楽死を考えることで、父子は初めて互いの悲しみを共有する。物語は、愛する誰かを失っても、悲しみだけを得るのではなく、その人が新しい大切な“何か”をもたらすこともあるのだと教えてくれるのだ。真面目で誠実な父親を演じるマット・デイモンは適役だが、他の俳優はいつもと違うイメージなのが面白い。セクシーなスカーレット・ヨハンソンは極めて健康的だし、クセ者俳優のトーマス・ヘイデン・チャーチも何だかとても“イイ人”だ。監督のキャメロン・クロウは、この風変わりでいてハートウォーミングな実話を、ベタなお涙頂戴物語にはせず、さわやかな風のように淡々と演出してくれた。個人的にはもう少しユーモアがほしかったところだが、それでもこの優等生のように品行方正なる映画を最後まで好感を持って見ることができるのは、動物園のスタッフのリリーを演じるエル・ファニングの、素朴で控えめな笑顔にも似た、演出の奥ゆかしさがあるからだ。ラストのエピソードには、ステキなサプライズが待っていて、この家族が大好きになることだろう。
【65点】
(原題「WE BOUGHT A ZOO」)
(アメリカ/キャメロン・クロウ監督/マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、他)
(チャレンジ精神度:★★★★☆)
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