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◆プチレビュー◆
ノーラン版バットマンの完結編「ダークナイト ライジング」。正義と悪の定義を深く掘り下げた壮絶な物語から一瞬も目が離せない。 【80点】

 トゥーフェイスことデント検事殺害の罪を被ったまま、姿を消したバットマン。だが、ゴッサムシティに、街の破壊をもくろむ凶悪犯ベインが現れたことで、億万長者のブルース・ウェインは、再びバットマンとなって戦うことを決意する…。

 ついに完結する「バットマン」には、あらゆるところに意外性が仕掛けられている。物語の舞台は、前作から8年後。恋人レイチェルの死から立ち直れず、他人との接触を避け、世捨て人のように暮らすブルースの前に現れたのは、敵か味方か不明の謎の泥棒キャットウーマンと、不気味なヘッドギアを付けた史上最凶の男ベイン。かつての敵ジョーカーがアナーキストだとすれば、ベインは狡猾なテロリストである。この悪人の正体と出自は終盤に明かされるが、彼とつながる人物の深い闇は、驚くべきものだ。

 ベインとその仲間によってすべてを奪われ、奈落の底に突き落とされたブルースが、そこからどう這い上がるのか。ここにも意外性が隠されている。ヒントは、バットマンというヒーローが、特殊能力を持たない普通の人間だということ。精神と肉体を極限まで鍛えることで、バットマンの闘志は初めて正義という名の衣をまとうことができるのだ。

 壮大で独特な美意識に彩られた迫力の映像にも注目したい。アメフト会場でのおぞましいテロ行為は、地が割れ、人を飲み込み、この世の終わりかとも思えるすさまじさを至近距離のカメラでスピーティに追う。一方で、巨大な橋が次々に爆破され崩れ落ちる様は、神の視点のような冷徹な俯瞰映像だ。ユニークでクールな武器も健在。バットマンが操る飛行能力を持つ新型バットモービル“フライング・ビーグル”の疾走には興奮必至だ。

 クリスチャン・ベールら、おなじみの俳優陣や新キャラは文句のつけどころがないが、今回はゲイリー・オールドマン演じるゴードン警部とブルースの、これまた意外なつながりが明かされ、闇の物語の中での一筋の希望となっている。ジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じる警官ジョンには、ラストに「そうか、彼が“彼”だったとは!」というサプライズも用意されている。

 本作の登場人物は、皆、心に闇を抱えながら正義と悪のせめぎあいの中で苦しむキャラクター。“壮絶に伝説が終わる”とのキャッチコピーにふさわしいファイナルには、大きな犠牲的精神と献身が通奏低音のように横たわっている。この物語は、黙示録なのだろうか。そうではない。私たち観客は、闇の騎士(ダークナイト)バットマンという複雑なヒーローが暗躍する超大作エンタテインメントを通して、もう一度世界に希望を取り戻す人間ドラマを目撃するのだ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)壮絶度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「THE DARK KNIGHT RISES」
□監督:クリストファー・ノーラン
□出演:クリスチャン・ベール、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、他
チケットぴあ

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