ボーン・レガシー ブルーレイ+DVDセット(デジタル・コピー付) [Blu-ray]ボーン・レガシー ブルーレイ+DVDセット(デジタル・コピー付) [Blu-ray]
“ボーン”シリーズの世界観を引き継いだ新たなシリーズの幕開け「ボーン・レガシー」。役者はやや地味だが緊迫感は途切れない。

記憶を失った凄腕の暗殺者ジェイソン・ボーン。彼をめぐる陰謀と死闘の裏で、同時進行していたもうひとつの計画と巨大な陰謀があった。それは、ジェイソン・ボーンに匹敵する能力を持つ、高度な遺伝子操作で生み出された最強の暗殺者アーロン・クロスを抹殺するというもの。暗殺者養成計画という倫理を逸脱した計画の漏洩を防ぐため、隠蔽チームのリーダーのリック・バイヤーが全プログラムの抹消を命じたからだ。アーロンは、工作員の体調を薬によって管理していた女性科学者のマルタと共に、真相を求めて闘うことになる…。

秀作アクションシリーズのボーン三部作が終わってがっかりしていたファンがいかに多かったことか。だが貪欲なハリウッドは、そんなファンの要望にしっかり応えてくれた。CIAの極秘プログラムによって作られた最強の暗殺者はジェイソン・ボーン一人だけではなく、その裏側に別の極秘プログラムが存在していたという設定は、このシリーズを無限に続かせる可能性を生み出した。だがボーン・シリーズと銘打つ以上、ハンパなアクションというわけにはいかない。しかも、マット・デイモンに比べ、ジェレミー・レナーでは、どうしても印象は、地味。そこで、今回は、洗練されたヨーロッパの街を主戦場とした前シリーズとはまったく異なり、灼熱と喧騒のアジア、フィリピンのマニラを舞台にして趣をガラリと変えてみせた。これがなかなか成功している。序盤はボーンと同じ時系列を強調するため、やや説明不足で判りにくい。だが、肉体と精神を遺伝子レベルで強化され、特別な薬を必要とする主人公が、女性科学者マルタに真相を問いただすプロセスで、徐々に状況が見えてくる。半永久的な効果を持つ活性ウィルスを求めてマニラへと飛ぶ展開は、自分自身を“探す”、まさしくボーン・シリーズだ。狭い路地や人々でごった返す街中を駆け巡る、超絶的なアクションは、完全に人間離れしていて、息つくヒマを与えてくれない。ボーン3部作に携わったトニー・ギルロイが脚本・監督したことで、本作には、世界観の統一が見られたことが最大の長所だ。おそらく作られるであろう続編では、旧作のメンバーと新たな登場人物との化学反応が楽しみである。それにしても、自らが創り出した力によって窮地に陥り、すべてを闇に葬ろうとする、この体質は、映画でも現実でもアメリカの見慣れた“伝統”。困ったものだ。
【65点】
(原題「THE BOURNE LAGACY」)
(アメリカ/トニー・ギルロイ監督/ジェレミー・レナー、エドワード・ノートン、レイチェル・ワイズ、他)
(スリリング度:★★★★☆)
チケットぴあ

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