アウトロー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]アウトロー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] [Blu-ray]
トム・クルーズ主演のハードボイルド・アクション「アウトロー」。どこからともなく現われて正義を成し、どこへともなく去っていく…。シェーンか、君は!

真昼のピッツバーグで無作為に6発の銃弾が発射され、5人の犠牲者が出る。状況証拠から元米軍スナイパーのジェームズ・バーが逮捕されるが、彼は黙秘し「ジャック・リーチャーを呼べ」とだけ要求する。リーチャーは、元は軍のエリート捜査官だったが、今は流れ者(アウトロー)だ。ところが、バーは護送中に襲われて意識不明に。警察が困惑する中、リーチャーが忽然と現れ、凄腕スナイパーであるバーが標的を外すワケがない、さらに証拠が揃いすぎていると、事件の矛盾点を指摘。バーの弁護士ヘレンと協力し、鋭い洞察力で真相へと近づいていく…。

原作はリー・チャイルドのベストセラー・ハードボイルド小説。1990年代に始まった「ジャック・リーチャー」シリーズだが、内容はハイテク武器や科学捜査とは無縁で、どこかレトロな70年代を思わせる。主人公リーチャーは、警察や法律は無視、己のルールに従って、たった一人で悪に鉄拳をくらわせる一匹狼だ。それはいいとして、職にはつかず、街から街へと流れ歩き、携帯電話や免許証、クレジットカードは持たない、無法者(アウトロー)と、説明されると、そりゃホームレスじゃないのか?!と突っ込みたくなる。加えて、リーチャーという男、キレ者ではあるがやることは非常に地味だ。量販店のぶら下がりの服を着て、てくてくと犯行現場を足で歩き、マメな聞き込みから小さなヒントを拾って、事件の真相に迫っていく。M:Iシリーズの華麗さとは対極の、日本の刑事ドラマのような姿なのだ。腕っぷしは強いが、決して若くはない彼は、突然殴られて気を失ったり、カーチェイスの最中にエンストを起こしたり、けっこうトホホな場面もある。射撃場での聞き込み調査から真犯人へと迫り、無差別銃乱射事件かと思われていた事件の裏側の陰謀に切り込んでいくプロセスは、説得力があるが、犯人一味との対決は、アナログ感満載。最後は無駄な殴り合いまで披露するから、見ているこちらは苦笑するしかないのだ。ドイツの個性派監督ヴェルナー・ヘルツォークが悪役を怪演するが、この悪役が蓋を開けてみればナンとも迫力がないのもイタい。全編に「いまどき、これはないだろ!」感が漂うハードボイルド・アクションで、文句ばかり並べてしまったが、それでもナンだかスゴいものを見た気にさせるのは“オレ様スター”トム・クルーズの成せる技だ。やっぱり彼は“最後の大物ハリウッドスター”なのである。
【50点】
(原題「JACK REACHER」)
(アメリカ/クリストファー・マッカリー監督/トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、ロバート・デュバル、他)
(ワイルド度:★★★★☆)
チケットぴあ

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