すーちゃん まいちゃん さわ子さん [Blu-ray]すーちゃん まいちゃん さわ子さん [Blu-ray] [Blu-ray]
それぞれの道を精一杯に生きる3人の女性の姿を穏やかに描く「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」。訴求力は弱いが、ほのぼのと癒される作品だ。

カフェで働く料理好きのすーちゃんは、職場のマネージャーに淡い恋心を抱いている。メーカー勤務のキャリウーマンのまいちゃんは、不倫相手との先のない恋愛や職場での心ない言葉にストレスを感じている。自宅でwebデザイナーの仕事をするさわ子さんは、母と共に祖母の介護をしている。昔のバイト仲間で、今も仲がいい3人は、ヒマを見つけては集まっているが、将来に対する漠然とした不安を抱えて悩んでいた…。

原作は益田ミリの人気四コマ漫画「すーちゃん」シリーズ。素朴な絵柄の通り、ストーリーもごくあっさりとしているのだが、口に出す言葉の横に書かれた心の声が、静かにも本質を突いて、鋭さがある作品だ。4コマ漫画ならではの肩の力が抜けた雰囲気は、実写映画化された本作でも生かされている。30代独身の3人の女性たちは、恋愛や結婚、仕事、介護と、それぞれに悩みを抱え、将来に漠然とした不安を抱きながらも、日常を丁寧に生きている。独身女性の本音を淡々とスケッチするストーリーだが、3人の友情が、ほどよい距離感を保っているのがいい。彼女たちはお互いの悩みや決断に、積極的に立ち入ることはしないが、泣きたいときはそっと寄り添ってあげるのだ。それは本音をやんわりと隠す表層的なつきあいでもあるのだが、都会に生きる人間には、少し距離を置いたこんな友情が心地よい。すーちゃんを中心に、それぞれに起こる小さなドラマの後、新しい未来が待っている。彼女たちの選んだ道に、共感だけでなく反感もあるだろうし、小さな迷いや心の傷も、だから何?!との冷めた見方もあるはずだ。だが、この作品には、年齢を重ねた女性誰もが感じる不安を、ちょこっとの幸せを上手に見つけることでやり過ごす、すてきなヒントが隠されている。初共演となる、柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶの3人の自然なたたずまいにも癒される。
【60点】
(原題「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」)
(日本/御法川修監督/柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、他)
(女性映画度:★★★★★)
チケットぴあ

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すーちゃん まいちゃん さわ子さん@ぴあ映画生活