相棒シリーズ X DAY [Blu-ray]
大人気シリーズから新たな“相棒”が誕生した刑事ドラマ「相棒シリーズ X DAY」。金融危機という題材は渋いがアクションに乏しい地味な題材。

インターネット上に“謎のデータ”がバラ撒かれ削除された直後に、大手銀行のシステム担当の男性が燃え残った数十枚の一万円札と共に死体で発見される。不正アクセス容疑でその男を追っていたサイバー犯罪対策課の刑事の岩月、殺人事件として調べる捜査一課の伊丹の二人の刑事は、互いにぶつかり合いながらも事件の真相に迫っていく。だが事件を追えば追うほど、目に見えない圧力によって捜査が行きづまってしまう。そこには、政官財の権力構造と“X DAY”という金融封鎖計画の存在が浮上するのだが…。

TV版も映画版も大人気のシリーズから新たな相棒が誕生した。サイバー犯罪対策課の岩月は、デジタル人間でクールなキャラ。対して捜査一課の伊丹は、正義を信じて闘う熱血漢でアナログ人間。正反対の二人が、最悪の出会いから、いがみ合い、ぶつかり合いながら、やがて共闘し絆を深める展開は、刑事ドラマのバディムービーの王道を行くものだ。さらに、現場と権力側との軋轢もセオリー通り。“相棒”シリーズのテーマはいつもタイムリーだが、今回は、映画として絵になりにくい金融問題という難しい素材ではある。謎解きの詳細を明示するのは避けるが、その巨大な陰謀は、過去の映画版の警視庁占拠や、東京ビッグシティマラソンのような、動きのあるアクションがない分、どうしても説明調になり地味な印象は否めない。しかも今回は相棒のメインの杉下右京はあくまでも脇キャラだ。ファンには楽しいスピンオフだが、全体的なインパクトは弱い。金融封鎖は実際には国家レベルで行われる一大事。本作のような展開が可能かどうかはさておき、“X DAY”と呼ばれる金融封鎖のいきさつが、大局的にはうやむやにされてしまうあたりが、リアルといえようか。主役二人の“相棒度”は低めだが、手堅い演出でシリーズのファン向けの1本となった。
【55点】
(原題「相棒シリーズ X DAY」)
(日本/橋本一監督/田中圭、川原和久、国仲涼子、他)
(地味度:★★★★☆)
チケットぴあ

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