アフター・アース(初回生産限定) [Blu-ray]
伝説の兵士とその息子のサバイバルを描くSFアクション「アフター・アース」。ハリウッドが伝統的に得意とする父と子のドラマだが、シャマラン監督らしさはまったくない。

人類が別の惑星に移住してから1000年が経った西暦3027年。恐怖心をコントロールできる伝説の戦士サイファと、その息子で、父にあこがれながらも、父との間に距離を感じている13歳のキタイの乗った宇宙船は、事故により見知らぬ惑星に不時着する。そこは、かつて人類が捨てた地球で、今や“最上級危険惑星”となった恐ろしい場所だった。大怪我を負って動けない父に代わり、帰還に必要な緊急シグナル“ビーコン”を捜すため、キタイは荒れ果てた大地へと足を踏み入れるが、彼の前には未知の生物や想像を絶する危険が待ち受けていた…。

ウィル・スミスと実子ジェイデン・スミスが「幸せのちから」以来7年ぶりの親子共演を果たしたSF大作だ。主人公たちが不時着した地球は、一見、緑あふれる豊かな大自然が広がる惑星だが、そこはもはや人類が住むことを拒否する場所。だが物語は、未来の地球は、人類を抹殺するべく進化しているというユニークな設定を、生かしきれていない。人類は異生物とそれらが作った武器“アーサ”と戦っているという設定だが、このアーサは人間の恐怖心を匂いでとらえて攻撃する新型兵器。つまり恐怖をコントロールできるものだけが伝説の兵士になれるというわけで、本作は地球そのものの危険を描くSFというより、未知の敵と戦うときの恐怖と立ち向かうキタイの成長物語といえるだろう。同時に、キタイの姉、センシの死に対して共に責任を感じている父子が、互いの心をさらけだし和解するドラマでもある。監督はM・ナイト・シャマランだが、「シックス・センス」のようなホラーやどんでん返し的なひねりはなく、死んだ姉が幻影として現れる場面にわずかに“らしさ”があるだけ。VFXで創造された未知の動物たちとの戦いはSFアクションとしては楽しめるが、シャマラン風味のスーパーナチュラルなテイストは期待してはいけない。何しろストーリーの原案はウィル・スミス本人なので、シャマランらしさは皆無なのだ。サバイバル劇のほとんどがウィルとジェイデンの二人芝居。父ウィルが“静”の芝居に徹し、息子ジェイデンに華を持たせた“父子もの”映画として楽しむべきだろう。
【50点】
(原題「AFTER EARTH」)
(アメリカ/M・ナイト・シャマラン監督/ウィル・スミス、ジェイデン・スミス、ソフィー・オコネドー、他)
(驚き度:★★☆☆☆)
チケットぴあ

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