100回泣くこと Blu-ray&DVD愛蔵版 (初回限定生産)(オリジナル・レインボー・ミニタオル(Amazon.co.jpオリジナルカラー)付き)
記憶の一部を失った青年と余命僅かな恋人の切ないラブストーリー「100回泣くこと」。設定の無理はこの際忘れて、泣きたい人には最適な1本。

4年前のバイク事故で記憶障害が残り、事故以前の1年間の記憶を失った藤井は、友人の結婚式で佳美と出会い、恋に落ちる。実は佳美は藤井の恋人だったのだが、彼女はその事を打ち明けず、藤井からプロポーズされても、「1年間、結婚の練習をしよう」と言い、一緒に暮らし始めた。幸せな時は続くかと思われたが、佳美に病魔が忍び寄る…。

原作は中村航のベストセラー小説。逆行性健忘症という脳の病は実在し、実話をもとにした米映画「君への誓い」でも描かれていた。つらいのは忘れられた方で、この映画でも恋人の記憶から抜け落ちてしまったヒロインの佳美は、辛抱強く再会の時を待ち、もう一度恋に落ちる努力をする。過去を隠しながらの新しい恋は、嬉しいと同時に、失う怖さをも知っていて不安だらけだ。これだけでも涙ものなのだが、この物語は、涙腺直撃の仕掛けがたくさんある。周囲は二人のためと思って過去を語らず、それは結果として嘘をつくことになるのだが、藤井と佳美の過去を知る友人が「それが本当にいいことなのか」と疑問を投げかけるのも当然だ。このあたりの設定はかなり不自然で、ダメでしょう、というか、無理でしょう、普通、と言いたくなる。たとえどんな過去でも知りたいと願う藤井に対し、佳美はかつて味わった悲しみを二度と繰り返したくない。その上、佳美は重い病に…と、「泣け!」と言わんばかりの展開は、メロドラマの王道そのものだ。だが、演出は過剰な音楽や大げさな演技はなく、むしろ淡々としていて、好ましい。もともと細身の桐谷美玲はさらに痩せ、関ジャニ∞の大倉忠義もスタントなしで大型バイクを運転するなど、主演二人も頑張っている。運命の再会という“偶然”と、死という“必然”が対比する悲恋だが、穏やかなラストシーンには不思議と心が癒された。
【45点】
(原題「100回泣くこと」)
(日本/廣木隆一監督/大倉忠義、桐谷美玲、ともさかりえ、他)
(純愛度:★★★★☆)
チケットぴあ

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