謝罪の王様 [Blu-ray]
架空の職業“謝罪師”がさまざまなトラブルを解決するハイテンションなドタバタコメディ「謝罪の王様」。おバカな笑いと感動エピソードのさじかげんがいい。

帰国子女の典子はヤクザ相手に追突事故を起こすが謝り方を知らずに事態をこじらせてしまう。そこでプロの謝罪師で「東京謝罪センター」所長の黒島に依頼したことがきっかけで彼のアシスタントになる。二人は、セクハラで訴えられた下着メーカーの社員や、息子の不祥事で謝罪会見を開く大物俳優、ついには国家間に発生した外交問題までも、あらゆる謝罪テクニックを使って、解決していくが…。

脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生、主演・阿部サダヲ。「舞妓 Haaaan!!!」「なくもんか」を手掛けた最強トリオの新作は、謝罪がテーマだ。謝罪師とはもちろん架空の職業だが、謝りたおして何でも解決してしまうというアイデアは、まずは謝っておこうという“日本人気質”を突いていて面白い。クドカンらしさは、ハイテンションのギャグとデフォルメしたキャラクターだが、それは本作でも健在だ。エピソードは6つ。それぞれバラバラのようで、実は少しずつ重なる部分がある。「東京謝罪センター」という名で勝手に呼んでいる喫茶店「泣きねいり」で、登場人物たちがすれ違っていく様と、ある程度の年齢の人間なら謝った過去のひとつやふたつはあるだろうという経験値が、一見バラバラのエピソードが重なるたびに、少しずつ共感を呼ぶ。6つのエピソードがラストで一気につながる展開は、上手くできているなぁと思わず感心。もっとも「わき毛ボーボー、自由の女神!」がキーワードというのは、いくらなんでもおふざけが過ぎる気がして苦笑してしまうが。「土下座を超える謝罪」や「謝るとき、人は誰でも主人公」などの名言(迷言?)には不思議な説得力がある。最後には祝祭的なハッピーエンドへとなだれ込んで、観客のテンションをあげてくれるのも楽しい。バカバカしい謝罪もあれば、本当に人の心をくんで頭を下げるケースも。主人公の黒島がなぜ謝罪師になったのかというエピソードにこそ、その謝罪のエッセンスが詰まっていた。ラストの謝罪ダンス・パフォーマンスまで、たっぷりと楽しもう。
【60点】
(原題「謝罪の王様」)
(日本/水田伸生監督/阿部サダヲ、井上真央、岡田将生、他)
(お笑い度:★★★★☆)
チケットぴあ

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