オー!ファーザー [Blu-ray]
4人の父親を持つ高校生が謎の拉致事件に巻き込まれるサスペンス・コメディ「オー!ファーザー」。このテンポの悪さはいったい何?!

高校生の由紀夫は、自分こそが父親だと自称する4人の男と同居している。風変りな生活だが、それでも4人の父は息子に精一杯の愛情を注いでいた。ある日、由紀夫はサラリーマン風の男が鞄をすり替えられるのを目撃し、それをきっかけに何者かに拉致されてしまう。不登校の同級生、地元のヤクザ、街を二分する知事選挙…。すべてが繋がっていた。由紀夫から助けを求められた4人の父親たちは、一致団結して息子の救出作戦を練るのだが…。

原作は次々に作品が映画化される伊坂幸太郎。井坂作品の映画を既見の人なら、バラバラだったエピソードがやがてひとつにつながっていく展開は容易に想像できるだろう。本作もそのセオリー通りに進むのだが、今回は何ともテンポが悪い。4人の父親が、それぞれ大学教師の悟、チョイ悪でギャンブラーの鷹、ケンカ指南もする体育教師の勲、女たらしの元ホストの葵と、キャラが立っているのはいいとしても、やっぱり仲良く暮らす父親4人という設定はあまりに突飛だ。事件の展開や救出作戦も、偶然に頼りすぎているし、何と言ってもクライマックスの救出劇がショボすぎていただけない。由紀夫のガールフレンド多美子のキャラにまったく魅力がないのも見ていてツラいところだ。要するにサスペンスとしてはほとんど見どころがないのだが、4人の父親たちが人生の先輩として、知識やケンカのコツ、女とのつきあいや世渡りのノウハウを教え、それが節々で活かされるのは、ちょっと楽しい。この作品は、風変りな家庭環境で育つ主人公が、大人の愛でちょっとだけ成長するお話なのだ。
【55点】
(原題「オー!ファーザー」)
(日本/藤井道人監督/岡田将生、忽那汐里、佐野史郎、他)
(父子愛度:★★★★☆)
チケットぴあ

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