想いのこし [DVD]
金目当てに死者の願いを叶える青年の心の成長を描くファンタジー・ドラマ「想いのこし」。岡田将生のコスプレ大会か?!

金と女に目がないダフ屋のガジロウは、ある日、交通事故に遭遇。その事故で命を落としたユウコら、3人のポールダンサーと運転手の幽霊の姿が見えるようになる。ガジロウにしか見えない4人はそれぞれ成仏できない事情を抱えていて、大金と引き換えに想いを届けてくれるよう、ガジロウに懇願する。金目当てで引き受けたガジロウだったが、次第に彼の心に変化が起こる…。

原作は岡本貴也の小説「彼女との上手な別れ方」。金と女にしか興味がないお気楽な29歳の主人公に、なぜか幽霊たちが頼み事をするという設定はユニークだが、幽霊たちの生前の恋や仕事、幼い息子への愛情や、自分の姿が見えない人の横に寄り添いながら見守るなどの設定は、さして目新しいものではない。むしろ何かに対して一生懸命になったり、他人と真剣に向き合うことがなかった、いいかげん男のガジロウが、初めて人(相手は幽霊だが)と真摯な関係性を持つことで成長してい過程が興味深い。身代わりで結婚式を挙げたり、野球部員を励ましたり、地味な作業で仕事に貢献したり。すべてはガジロウにとって今まで知らなかった人生の側面なのだ。彼らは想いをとげたら成仏していくが、その別れを悲しむガジロウの心は明らかに変化している。とりわけヒロコと、ヒロコの息子でしっかりもののコウタロウの深い思いを知ったときは損得抜きで動いてしまうのだ。それにしても物語のディティールはかなりいいかげん。高校生がポールダンサー? 素人が火事の現場で大活躍? まぁ、ファンタジーだし、ウェディングドレス姿やポールダンスまで披露する岡田将生の熱演に免じて、固いことは言わないでおこう。ラスト、幼いコウタロウをベタに愛したりせず、自分なりのやり方でドライにサポートするガジロウの姿は、しめっぽさを払しょくしてくれた。
【60点】
(原題「想いのこし」)
(日本/平川雄一朗監督/岡田将生、広末涼子、木南晴夏、他)
(ファンタジック度:★★★★☆)
チケットぴあ

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